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啓新セミナー

[2015年5月29日]

ウザウザ オバサン 奮闘中!!

毎日暑い日が続きますね。慌てて夏服を引っ張り出してきました。5月でこの暑さ、今年の夏はどうなるのでしょうかね???熱中症となる人も出てきているようです。中学生はこれから部活動の市内大会を迎えます。水分補給をしっかりして体調を崩さないようにお気を付けください。

私が小学生の平日の授業も担当するようになり2ヶ月ほどになりました。4月の初めころは、「この先生(オバサン)怖そう…」と少し緊張気味だった子どもたちも少しずつ慣れてきたようです。とはいっても、「怖いな〜うるさいな〜」と思っているのは変わらないようですが(^_^;)。座っている時の姿勢、文字の丁寧さ、勉強に向かう姿勢と心構えなどなど、きっと子ども達から見れば一つ一つ言われることは「ウザい!」の一言に尽きるのでしょうが、小学生のうちにこうした一つ一つのことを大切にさせることが大事だと思います。

小学生の内に出来ないことが中学生になって急に出来るようになることはゼロではありませんが、あまりありません。だらしない姿勢、汚い文字で6年間を過ごしてしまえば、それでOKと思ってしまう子が殆どです。中学生になってからはなかなか直りません。だからこそ、これからも「ウザウザ オバサン」で頑張りたいと思います。


国語の授業の中で、設問に対する解答として、ポイントはずれてはいないけれど正解ではない解答によく出会います。問われている内容もその答えの中心となる内容もわかってはいるようなのは生徒の解答からうかがうことができますが、正解にはならない解答なのです。

先日中学生の授業でも、登場人物の「気持ち」を尋ねられている問題で、「○○さんが『△△』と言った気持ち。」という解答を作っていました。確かに設問に対する答えの根拠となる部分を文中から探すことはできているのですが、「気持ち」を問われているのですから、○○さんが「△△」と言ったときにどんな感情を持っていたかを答えなければいけません。バツなおしをさせるときに、そのことを説明し、そのようなセリフを言ったときの登場人物はどう思ったのかを考えさせたのですが、その「感情を表す言葉」が浮かばないのです。浮かばないから、文中にある言葉をつなげ、気持ちを表しているセリフをそのまま書いて文末に「気持ち」をつけたようでした。

しかし、この解答では×、もしくは大きく減点されます。【答案用紙にバツがつく=国語の読解力がない】ということではありません。文を読み取ることができていても、解答を作るための文法力、語彙力がないために×になっていることは多々あります。生徒の書いた解答を一つ一つ丁寧に見ることで、その生徒への指導すべき点が何かが見えてきます。闇雲に読書をさせたり、問題演習をしたりでは効果が出ません。国語の勉強では、何が原因で×になっているのか?をよく分析する必要があります。

また、この生徒のような間違いをしないようにするためには、小学生の間の国語の学習を大切にすることです。小学生の頃から、様々な記述問題に触れ、解答の作成の仕方、語彙力強化をしてきた生徒は、中学生になったときの定期テストや模擬試験でもそれなりの解答を作成します。国語の得点を上げるには時間がかかります。ちょっとやってすぐに結果が出る教科ではありません。だからこそ、小学生の国語学習は大切に取り組んで頂きたいと思います。