[2015年7月13日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
現在、小学2年生が『ひき算の筆算』を勉強しています。
「隣の位から10借りてくる」 これがなかなか曲者。
子どもたちは、「あーでもない、こーでもない」と頭から湯気を出しながら毎週格闘しています。
しかも、これをクリアしたら、今度は、『103−15』のように、隣の隣の位から借りてくる問題です。
子どもたちはすごく苦しんでいますが、苦しみながらも1つ1つ階段を上るようにクリアしていくので、見ているこっちは楽しいです!
小学2年生ぐらいですと、今まであまり難しい問題に接することはなく、今回の『ひき算の筆算』が初めての『強敵』ではないでしょうか?
長年子どもたちを見ていますと、中には、『強敵』をあっさりクリアできる子もいます。
『強敵』をあっさりクリアできる子というのは、算数をゲーム感覚で解いているような子だと思います。
大人でも子どもでも、できたら(クリアしたら)うれしいいもの。
しかもそれが、自分の力だけならなおのことです。
ゲーム感覚で解く子というのは、すぐに我々講師に助けを求めずに、自分の力でなんとかしようと、正解が出るまで何度も何度も解き直します。
何度も何度も解き直しますので、当然、プリントやノートは汚くなります。(中には、消しゴムで消しすぎてプリントが破れてしまう子もいます)
結果的に正解が出なくても、自分の力で考えるという行為が、その子を成長させるのでしょうね。
反対に、あまり成長しない子というのは、中途半端に自分で解こうとする子と考えたつもりになっている子です。
中途半端に自分で解こうとする子というのは、自分で答えを出したいんだけど、わからないので、すぐに助け(解説)を求める。助けを求めたのなら、解説をしっかり聞けばいいのに、途中でわかる(わかった気になる)と、「もうわかった!」と言って、最後まで説明を聞かない。(そして結局解けない) こういう子というのは、中学生になると、わからないとすぐに答えを「ちらっ」と見て、自力で解けたと勘違いしてしまう子になります。
また、考えたつもりになっている子というのは、ただ問題を見ているだけで、手を全く使っていない子です。こういの子のプリントはすごくきれい! 大切だと思われる言葉に、アンダーラインを引いたり、○を付けたりした跡もなく、図や表を描いた跡もない。手を使わなければ、考えたことにはなりません。
正解がでなくても、時間がかかっても、最後まで自分の力で考え抜くことが大切。
人は自分の力で考えることで成長するのです。
子どもたちには、たくさんの『強敵』に立ち向かってほしいですね。