[2015年7月17日]
今週は『うだるような暑さ』とはまさに今日のことだ!と思うような暑い日がありましたね。新潟県の各地域で全国トップクラスの暑さだったとか。私は出身があの『岐阜県』なので、38度越えの気温を見てもあまり驚きませんが、だからと言って暑いのに耐えられる訳ではありません。何もしていなくても汗が出る、夏になれば当たり前のことかと思いますが、昔はこんなに暑くなかった〜と日々感じます。学校帰りの小学生たちも汗をポタンポタン垂らしながら塾に来ていますが、皆さん熱中症には本当にお気を付けくださいネ。
さて、来週になると子どもたちにとっては「楽しい楽しい♪」、保護者の方にとっては「辛い?切ない?」夏休みが始まりますね。現在、保護者の方と面談をさせて頂いていますが、どの保護者の方からも長期休暇である夏休みの過ごし方に関するご質問を頂きます。「何を勉強させたら?」「どれぐらいやらせたら?」と勉強の内容や量に対して不安に思われていらっしゃる方が多いようです。確かに、1年で最も長い休みとなる夏休みは、学習の上でとても重要な期間です。このおよそ1カ月の間にどれだけ学習したかは、確実に9月以降の学力伸長に大きく影響を及ぼします。
例えば、夏休み期間を30日としたとき、合計学習時間とその時間で出来るワークのページ数を比較すると・・・
1日1時間の学習→合計学習時間=30時間→一般的なワークのページ数=90〜120ページ
1日3時間の学習→合計学習時間=90時間→一般的なワークのページ数=270〜360ページ
1日5時間の学習→合計学習時間=150時間→一般的なワークのページ数=450〜600ページ
となります。
学習は時間だけではかるものではありません。その1時間の中でどれだけのことをやることができたか?どれだけのことを理解し、自分の力で解けるようになったか?が重要です。しかし、上記の計算を目安として捉えて頂くと、ある程度の量をやろうと思えば、それなりの時間がかかるのは当然のことなのです。
授業の中で子どもたちよく言っているのが、
「勉強は、質×量×時間」
です。
より集中して質の高い=中身の濃い学習をし、自力で解けるようになるまでの量をこなし、それなりの時間をかけて、はじめて結果に繋がっていくものです。「てっとり早く」なんて学習での学力向上はありません。
もう一つ子どもたちに言っているのが、
「処理速度をあげろ=遅いのはダメ」
です。
こういうことを言うと、子どもたちは「ゆっくりでも合っていればいいじゃん!」と言います。しかし、多くの場合、ゆっくりさんが確実にできるかと言うとそうではありません。作業スピードと思考スピードは同じです。遅ければ遅いほど、同じ時間の中で処理できる問題数の差が大きくなります。問題数の差=練習量の差です。勉強でも運動でもやはり練習量が多ければ多いほど定着度がUPします。
最後に、長い夏休みを秋以降の土台となる学力を身に付ける時間に出来るかどうかは、お子さんの頑張り次第ではありますが、それと同様に、保護者の方の意識も求められます。学校が休みであるため生活リズムが乱れる子どもが多くなります。夜更かしをさせない、朝は学校の時と同じ時間に起きさせる、ゲームやスマホなどの娯楽物の使用に関するルールを夏休み前に決める、この3つのことを保護者の方が意識して声掛けをして頂くだけでもお子さんの学力伸長度は大きく変化すると思います。