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啓新セミナー

[2015年10月9日]

学力UPの武器

10月に入り、中学生は前期が終了。短い期間ではありますが現在、秋休み中。この期間でも塾の授業は通常通り行っています。せっかくの休暇中、前期の反省をし、後期に向けて備えてもらいたいのですが、なかなか難しいようです。後期中間テストまで約1ヶ月しかありませんが、意識して取り組めている子はどれぐらいいるでしょうか???

この時期はテストとテストの間でもあり、涼しくなり部活にも遊びにもとっても良い気候!部活動では新人戦があるため“スポーツの秋”を満喫している子は多くいますが、“勉強の秋”は程遠く、なかなか授業に身が入りません。この季節でなくても、『勉強が大好き!!』なんて子は珍しく、現状の学力に関係なくほとんどの子が“仕方なく”勉強しているのが実際です。これは塾に通っている・いないは関係なく、また、通っているのが大手の塾かうちのような小さな塾かも関係ありません。中3のように志望校の合格・不合格が迫っていない中1・2生とっては、こんな風にテストまでまだまだ時間があるこの時期、身を入れて勉強することはとても大変なことです。そんなことは重々承知です。ですから、そうした生徒たちの心理状況を踏まえ、気の緩みから起こる学習のスピードダウンや定着度の低下を考慮して、日々の学習カリキュラムを組んでいます。たとえこんな時期であっても、勉強しなくてよいというわけではないので、「ちょっと気が抜けてるな〜」なんて様子を感じつつ、目の前のやるべきことに集中できるように指導しています。

勉強に対して気分がのらない―なんてことは誰にでもあることです。しかし、気分がのろうがのろまいが、塾に来た以上はその時間、決められたことをきちんとやるのは当たり前のことです。たとえ親が勝手に入れた塾だったとしても、今日、この授業に来るのに自分の足で来たのです。子どもたちに言わせれば、親に怒られるから・・・なんてことを言いますが、それでも誰かにおぶってもらってではなく、自分の足で来たことは事実です。であれば、言い方は悪いかもしれませんが、諦めてやるべきことをやるのが筋です。自分の足を使い、「塾に来る」という選択をしたのは自分なのだから、来ただけのことをするべきだと思います。

うちは少人数で行っているため、字の書き方や書くときの姿勢、態度の良し悪しまでつぶさに見えてしまいます。指導側としては一人ひとりの表情を見ながら理解できているかを見極められ、細かいところまで指導できるので良いのですが、子どもからするとイチイチ細かいことをいわれて「ウザいな」と思うことが多くあるようです。しかし、『塾』というのは決められた時間その場所にいるからといって成績があがるわけではありません。そこにいるだけで得点が○点UPなんていう魔法の箱ではないのですから。どんな気持ちでどうやって問題に接するか?が大切です。学習の雰囲気・環境を整えるのは塾講師の最も大切な仕事ですが、学ぶ側である子どもたちも最低限の『学ぶ態度』が必要であると思います。その態度が無ければ、どんな学習環境に身を置いても学力向上は難しいでしょう。

学力伸張の最大の武器は「前向きで素直な心」です。そして「学ぶ態度」というのは何よりも大切であると思います。
来週から始まる後期。子どもたちが気持ちを一新させ、「学ぶ態度」を持ち実りある毎日を過ごしてもらいたいと思っています。