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啓新セミナー

[2015年12月4日]

ダラダラ少年が一転!!

12月に入り、いよいよ本格的な冬のシーズンとなりましたね。昨夜からは雨・風・雷がすごいお天気ですね。特に昨夜の雷はドーンっと地響きがするような落ち方に驚きました。新潟に来る前は『雷は夏に鳴るもの』と思っていました。 新潟に住み始めた時に、「雷って冬にもなるんだね!!」と少し感動した覚えがあります。冬の夜空に稲光が走るのを見て、少し(大分?)古いですが、アリスの『冬の稲妻』が頭の中で流れていました(^_^;)。 雷が鳴り、あられが降る―これぞまさにTHE新潟!ですね。 新潟を感じるものの、あまり嬉しくない昨日今日の子のお天気。冬が始まったばかりにもかかわらず、早くも「春よこい!!」と願ってしまいます。 天候が荒れ、気温がぐっと下がってきているので風邪を引いたりされないようにお気を付けください。


昨日の授業でのこと・・・
いつのダラダラしては私に超、超、超怒られている小学生の少年。昨日もちょっとダラダラモードで塾にやってきました。塾に来て始めの30分ほどは学校の宿題をやる時間なのですが、その時もダラダラ〜、グデグデ〜としていたため、いつものように怒られていました。少し経つとやっと気分も乗ってきたようで頑張り始めました。

学校の宿題が終わると「うたこのノートチェック!!」が始まります。それぞれの生徒の宿題ノートをチェックします。字が汚かったり、いい加減なやり方などをしていると、ここで大目玉をくらうこととなります。


昨日の宿題は少し難しい問題が宿題だったようで、その『ダラダラモード』の少年だけでなく、他の子たちも苦戦していました。しばらくは子どもたちの様子を静観していたのですが、どうやら手も足も出ない様子。基本的に手取り足取り指導をしないというのが方針なので、一人ひとりに「どこまで考えたのか?」を確認し、小出しにヒントを出していきました。そんなやり取りをして、全員宿題が無事終わりました。

彼らのノートを見たとき、いつもものすごい勢いで怒られている少年のノートの使い方が非常に良いことを発見しました。いつもは塾の教材冊子やワークを使っているので気づきませんでした。教科書のページや問題番号が書かれていることは当然なのですが、とても丁寧に式と答えを書いていました。今年に入り、何度も「式をきちんと書きなさい!」「図や表をきちんと書きなさい!」「答えは式と分けて、ちゃんと単位を付けて!」などを毎週のように言い続けてきました。なかなか指導してもきちんと書こうとしないことで、何度となく激怒もしました。それがまるで嘘のように、とてもきちんと書けていたのです。他の子のノートを見ても彼ほどの書き方をしていません。彼は昨日の生徒の中で一番長く通塾していて、小学校低学年から何年か来ているのです。長い時間をかけて培ってきたことは大きいですね。


算数・数学では途中の式をきちんと書くことはとても重要です。答えしか書いていないと、どこで何を、どんなふうに間違えたのかがわかりません。そうなると始めから解き直さなければいけなくなります。小学生でも中学生でも、塾に来たばかりの生徒さんの多くは、途中式や図・表が書けない子と殆どです。式を書く、図・表を書くことを毎回指導していくのですが、このことができるようになると飛躍的に伸びてくるのを実感します。腕組みをして「う〜ん、う〜ん」と言っているだけの子はなかなか伸びません。(多くの場合、うなっているだけで思考していません) 式、図・表を書くということは手を使います。この手をつかって考えることが学習において重要です。


今までなかなかできなかったことが、ある日急に出来るようになる―子どもには当たり前のことですが、少年の変化を見て彼のこれからの飛躍がますます楽しみになりました。学力向上のためにはやはり『継続』が一番大切だと実感する出来事でした。