[2015年12月14日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
『個別面談』が続いています。
年末のお忙しい中、ほんとうにありがとうございます。
面談では、「家ではなかなか集中して勉強していない」、「親の言うことを聞かない」等の声が多いですね。
人間は弱いものですから、人に見ていてもらわないとなかなか行動に移せないもの。
ましてや小中学生ならなおのことです。
計画通りに勉強を進めている子の方が稀で、先延ばし、先延ばしで、宿題なんか前日に慌ててやっている子の方がほとんどでしょうね。(慌ててやっても終わっていればまだマシな方ですが・・・)
保護者様のお話を聞いて、改めて『計画通りに実行する』ことの難しさを実感しました。
計画通りに実行できない主な原因としては、
1.計画の目的・目標がはっきりしていない
2.計画通りに実行する熱意に欠けている
3.自分の能力を把握していない
4.長期的なスケジュールをたててしまう
5.ある量を勉強するのにかかる時間を計算していない
等が挙げられます。
小学生の場合は、1、2が主な原因ではないでしょうか。
そもそも勉強なんてしたくない子に計画通りに勉強しろというのが土台無理な話。
たいへんですが、お家の方が、宿題が進んでいるか毎日チェックするしかないと思います。
提出日の朝になって、「全然やっていないじゃないか!」と怒っても、もう手遅れ。
毎日チェックして、1ページでも、1問でも進んでいたら褒めてあげるべきです。
さてこれから中3生が本格的に受験勉強を始めるにあたり、小学生とは違った意味で『計画通りに実行できない』ことに悩みます。
受験勉強が計画通りに実行できない原因は、先ほどの3〜5がほとんどかと思われます。
3に関して、今まで、1〜2時間ぐらいしか勉強したことがない子が、いきない、『1日5時間勉強する!』という計画を立てても、間違いなく実行できません。
1日3時間勉強することが何日か継続できたら、今度は1日4時間する。
こういうふうに、無理なく徐々に増やしていけばいいと思います。
4に関して、計画を立てることにも慣れや経験が必要ですから、やはりこれも無理して、1ヵ月や1週間といった長期的な計画を立てるのではなく、今日1日の計画を立てて必ず実行することが大事かと思います。
5に関して、例えば「ワーク1ページ終わらせるのに、何分かかるか知っていますか?」ということです。
ワークの難易度や量によってかかる時間は違うかと思いますが、それでも、時間を計ることを毎回繰り返していれば、「これなら、○分で終わるな」というのが予測できるようになります。
このように問題を見て、かかる時間の予想がつけば、テストの時の時間配分におおいに役立ちます。
大人でも計画通りに実行するのは難しいものです。
無理をせず、まずは必ず実行できる計画を立てるようにしましょう。
また計画には、自分にとって楽しいこと(ゲームをする、テレビを見る、本を読む、・・・)も盛り込むと、長続きします。