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啓新セミナー

[2016年2月22日]

判断する力

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

中学生の定期テストがほぼ出そろいました。
中1・2生は、以前のブログでも書いたように、理科の計算ができたかどうかで点数に大きな差がつきました。
暗記中心の単元と同じように、テストギリギリまで手を付けず、一夜漬けでなんとかしようと思った子はまったくできていませんでした。
暗記分野は、直前にできた(覚えた)ことがテストで出題される可能性はありますが、計算問題はそうはいきません。
まず用語(溶質とは何か? 初期微動継続時間とは何か? 電力とは何か? 熱量とは何か? ・・・ )を覚え、公式(計算方法)を覚え、それから、どんな問題でも対応できるように繰り返し演習する。
これらを1週間やそこらでできるわけはありません。
反対に、自分は計算が苦手だということをしっかりと認識して、早め、早めに取り組んだ子は、きちんと点数を取っていました! 
しかも、過去最高点という子も何人もいました!!
『テスト勉強は2週間前から』なんていうのはまったく根拠がありませんので、不得意教科・単元は早め、早めの対策をしてほしいですね。


公立高校の入試まで、あと約2週間となりました。
数・理・社は、教科書内容の学習がようやく終わり、今週からやっと本格的な入試対策です。
どの子も数学が思うように点数が伸びずに苦戦しています。
数学の難しいところは、何を使って解けばいいかがわからないところ。
教科書が一通り終わると、いろいろな武器(解き方)が身に付きます。
子どもたちは、「○○を使って解きなさい。」と言われると、結構スムーズに解けるのですが、ただ「解け。」と言われると、どうやって解いたらいいかわからないのです。
例えば、↓ のような△ABCの面積を求める問題。

img1
この問題を中3生にやらせると、全員最初は三平方の定理を使って解こうとします。
(三平方の定理で解けないこともないのですが、たいへんです)
最近習ったばかりのことを使ってしまうのは仕方のないことかもしれませんが、それでも、何を使っていいか判断する力が弱いですね。
ちなみに、この問題を座標の学習が終了した中1生にやらせると、あっさり解いてしまいます。
3点を通る長方形を作って、長方形の面積から余分な三角形の面積を引けばいいのです。
(実はこの問題は小学生でも解けます)

あと2週間でこの『判断する力』を身に付けなければいけません。
もともとの力はある子たちなので必ずできると思います。
気合いを入れて指導したいと思います。