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啓新セミナー

[2016年3月11日]

約束と姿勢

日一日と春めいてきましたね。日差しも暖かく、昼間はまさにポカポカという言葉がぴったりです。こうなってくると桜の開花が待ち遠しくなりますね。今週の半ばには公立高校入試が終わり、今頃中3生さん達は今頃ホッと一息ついて、春休みを満喫しているのでしょうね。子どもたちにしてみれば、「勉強なんてもうイヤ!」と思っているのでしょうが、中3生のさんの抜けた教室の風景は少し寂しく感じます。月曜日には合格発表。塾生全員の合格を信じて待つのみです。


今日3月11日は東日本大震災の日ですね。あの日は上越で送り出す最後の受験生の合格発表日でした。地震の瞬間、合格報告に来てくれていた子どもたちと一緒にいました。大勢集まってくれた子どもたちと大きな揺れ感じたのを今でも覚えています。あのとき一緒に過ごした子どもたちも今では20歳。時が過ぎるのは、はやいものですね。今頃は大学生だったり、社会人だったりするのでしょう。今でも元気に頑張ってくれていることを祈るばかりです。



昨日の夕方、元塾生が遊びに来てくれました。我が啓新セミナーの第1期生。しかも、私たちにとって開校第1号の生徒さんです。入塾してすぐの夏期講習では、毎日通い、さらに授業時間の13:00〜21:25全てのコマを受講、夏休みだけで200時間以上勉強した頑張り屋さんでした。第1志望校に希望通り合格し、楽しい高校生活を過ごしたようです。昨年の春からは社会人となり、頑張っているようで来月には何と20歳に!!卒業してからも1年に1回ほどのペースで会いに来てくれていたのですが、昨年は顔を見なかったので「どうしたかな〜、働き出して忙しいかな〜、まっ、いつまでも塾に遊びになんか来ないよね〜」なんて思っていた矢先の訪問で本当に嬉しく思いました。


指導している子どもたち全てが社会に出た時に今学習していることを活かす職業に就くわけではありません。しかし、私たちは教科の指導を通して、この教室で『提出期限を守る』『自分でした約束を守る』ことの大切さも指導しています。

私の場合かなり厳しく指導するため、提出日に宿題を忘れてくる生徒は私の顔を見ながら涙目になってくるほどですが、約束を守ることは社会人になって必ず必要とされることです。塾に来たばかりの生徒は、親以外でこんなに『激怒する大人』に出会ったのは初めての子が多いようです。

子どもたちに涙されることがあっても、教科指導と同じぐらい学習する『姿勢』というものは大切だと思っています。また、基本的には子どもたちに『考えさせる』ことを大切にしているため、分からない問題に苦戦しているときも、その子のできる最大限の努力をするまでは手出しをしないようにしています。『自分で考える努力をする』ことを繰り返すことによって学力が向上しますし、自立していけるのではないでしょうか。


開校以来、こうした想いを大切に指導をしていますが、昨日遊びに来てくれた彼女も、授業中、問題が解けなかったり、私がおっかなかったりで涙することもしばしばありました。それでも最後まで頑張りぬいて目標とするゴールにたどり着きました。彼女のように今いる塾生さんたちにも、ここで学んだことをく大人になってからも活かしていってくれればと思います。


現在、毎日のようにお問い合わせをいただき、新年度のクラスも満席となっているところが多くなりました。中3生さんが新しい環境へと旅立っていくことにエールを送り、私たちはまた新しい生徒さんを迎え、全力で指導していきたいと思います。