[2024年5月9日]
どうもどうも♪塾長の鈴木です。
さて
文部科学省が、毎年実施している「英語教育実施状況調査」の結果が公表されたようです。
英語教育実施状況調査
率直に読者をミスリードする発表と記事だな・・・という感想です。
確かに、英検3級、準2級はある程度の英語力を持っていることを示す場合もあるとは思います。
しかしながら、その保有者の割合が増えたからといって
「英語力が前年より上がった」とするのは
あまりにも安易ではないでしょうかね・・・
文部科学省も何も考えていない各報道機関も。
実際現場では
中学生は英単語を書くことができないことにより年々英語嫌いが増えています。もちろん実感としてですが。
さらには
英検3級を保持していても学力テストの英文をスムーズに
読むこともできず英語の偏差値が50に達しない場合も
非常に多く見受けられます。
ゆえに、「英語力」ではなく
パス単で知識を詰め込み
そして正解にいかに速くたどりつくかという
「英語ができなくても英検に合格する方法を身に付ける力」
が高くなったのではないでしょうか。
また、記事には地域差が目立つとも述べられています。
地域によっては
教育委員会が積極的に英検受験を促すなどの
取り組みを進めているため
その地域の生徒の英検保有率が相対的に
高くなっている可能性もあるでしょう。
英語教育の質や取り組みについては
その切り口次第で
良い見方も悪い見方も存在することになると思いますが
「英語使用でのコミュニケーションの能力」等さまざまな指標を
総合的に捉えて判断する必要があるのではないでしょうか。