[2025年2月6日]
どうもどうも♪塾長の鈴木です。
関東南部は穏やかな天気が続いております。
しかしながら、朝晩はめっきり冷え込んでいます。
どうぞ暖かくしてお過ごし下さい。
さて、本日は 「フィンランド教育と共通テストの共通点」 についてお話ししたいと思います。
フィンランドの教育は、ご存知の通り暗記ではなく「考える力」を大切にしていることで有名です。
宿題がほとんどないのに、学力が高いのは、授業の中で 「なぜ?」と考えさせる学び方をしているからです。
実は、日本の共通テストもこの方向に変わってきています。
昔のセンター試験のように知識を覚えているだけでは解けない問題が増えているんです。
国語・英語 →まず文章量が多い中その流れをつかみ、正しく読み解く力、例えば「筆者が何を伝えようとしているのか」「誰のための文章なのか」そして「この一文は全体の中でどのような役割を果たしているのか?」等その背景をつかむ力が求められています。
数学 → 表やグラフを見ながら考える力
社会・理科 → 複数の資料を組み合わせて考察する力
ではなぜ
「覚えた知識をどう使うか?」 が問われるようになったのでしょうか?
それは、社会が急速に変化し単に知識を持っているだけでは対応できない時代になったからです。
AIの進化やテクノロジーの発展により、単なる知識だけではなく
「その知識をどう活用し、どうやって問題を解決していくか?」
が求められるようになっているのです。
では、どうすれば考える力を伸ばせるのでしょうか?
すぐに答えを見ず、自分で考える時間をつくる
わからない問題があっても、まずは 「自分の知識で何とかできないか?」 と考える習慣をつけましょう。
例えば、数学の問題で 似たような解法がなかったか?別の方法はないか?
と試行錯誤することが肝要です。
「なぜ?」を意識し、背景まで理解する
数学の公式や英語の文法も、ただ暗記するのではなく、「なぜこのルールが成り立つのか?」を考えてみましょう。
例えば、三平方の定理をただ使うのではなく、「なぜこの式になるのか?」を図を描きながら理解することで、応用が利くようになります。
学んだことを人に説明してみる
学んだ内容を 友達や家族に説明すると、自分の理解がどこまで深まっているかが分かります。
特に、「相手が分かるように伝えよう」とすると、知識が整理され、よりしっかり定着します。
知識をつなげ、マクロな視点を持つ
共通テストでは「資料を読み取り、考察する問題」が増えています。
普段から、「この知識とこの知識はどうつながる?」 と意識して学ぶことが大切です。
歴史で「産業革命はなぜイギリスで起こったのか?」を考えるときに、地理(資源)、経済(貿易)、技術(発明)の視点を組み合わせて考えることで、より深い理解につながります。
これからの時代の学びの本質は
「知識をどう使うか?」
にあります。
学校ワークも「ただこなす」のではなく、「なぜ?」と問い続ける姿勢を大切にしていきたいですね。