[2025年3月12日]
この10年で、人と人とのつながり方が大きく変わったと感じています。
SNSで簡単に連絡が取れるようになった一方で、「リアルな人間関係は面倒だ」と感じる人が増えているように思います。
例えば、直接話せばすぐに解決することも、LINEの既読スルーや一方的なブロックで終わってしまうことが珍しくなくなりました。
対面での会話が減ることで、「相手の気持ちを察する力」「微妙なニュアンスを読み取る力」が弱くなっているのかもしれません。
学校でも、昔のように「放課後に友達と遊ぶ」という文化が薄れ、ゲームやスマホの中でのつながりが主流になっています。
もちろん、オンライン上のコミュニケーションが悪いわけではありません。
しかし、画面越しの関係では、「本当に困ったときに支え合える絆」が生まれにくいのも事実です。
楽しいときはいいですが、悩んだときや落ち込んだときに、ちゃんと向き合ってくれる相手がどれだけいるでしょうか。
塾でも、昔は「みんなで一緒に頑張る」という雰囲気が強かったのですが
最近は「自分のことだけに集中する」生徒が増えてきたように感じます。
もちろん、それぞれの勉強スタイルは尊重されるべきですが、ときには「仲間と教え合う」「一緒に励まし合う」ことも大切ではないでしょうか。
勉強も人間関係も、一人でやるより、誰かと一緒に取り組むことで学べることが増えるものです。
人と関わるのは、確かに面倒なこともあります。
でも、その面倒さの中にこそ、人と人とのつながりの温かさや、成長のチャンスがあるのではないでしょうか。
顔を上げて、周りの人と少しだけでも関わってみる。
そんな小さな一歩が、これからの未来に大きな違いを生むかもしれませんね。