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きらめき進学ゼミ

[2021年5月18日]

鍛錬。

img1 梅雨空の火曜日。
まあ、梅雨ですから、やんでいると思ったら、また降りだしてきました。
今週は雨が続くとしても、晴れの日、晴れの時もないと、イネも育たないのでは、と。
植物には水も必要ですけど、お日様にも、ちゃんと照ってほしいです。
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昨夜は、再放送の番組を。
刀鍛冶のプロフェッショナルでした。
以前、小学生の男の子から、キングダムに出てくるような太刀と、るろうに剣心のような刀となら、どちらをチョイスするのかと質問されました。
太刀はうんと重そうだし、刀もそれなりに重いだろうし…。
司馬遼太郎の対談本の中で鋳鉄と鍛鉄の話題がありました。
大陸の太刀は鋳鉄で、列島の刀は鍛鉄です、と。
鋳型に溶けた鉄を流し込んだものと、鍛え込んで不純物を取り除いて強くした鉄。
大陸の鉄はかなり古くから使われていたようで、列島の鉄もそれなりに古いのだろうけれど、鉄づくりが続いたのかどうかも地理的要因が大きくかかわっているのですね。
梅雨の雨は山山の木々を育ててくれる。
鉄づくりに山の木をつかっても、数十年も経てば、また樹々は生まれ変わる。
半島から日本海側へ、大陸からは瀬戸内側へ、鉄づくりの文化が人の移動と共に伝わり、中国山地の木々とその周辺の砂鉄から鉄器が作られるようになった。
ここらあたりの歴史については、比叡山中なら2年生、日吉中などは1年生の後半で学習するところですね。
酸化鉄から鉄ができるところは中学2年生が理科でこれから学習するところかな。
対談本には、たき火の中に砂鉄を放り込んで鉄を作ったとか、なんか身近な出来事みたいに書いてあったけど。
現代の刀づくりもふいご無くしては炭素が抜けたいい鉄は出来ないそうで、大きなハンマーでたたいて、たたいて、何度もたたいて、炭素がほとんど抜けきったところ…炭素の含有量が0.06%とか…まで鍛えるわけだそうです。
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鍛錬。
プロが何度か繰り返して話されていました。
何事も鍛錬。
スポーツ。
芸事。
勉強。
まあ、生きていくということそのものずばりそうなのでしょうけど。
がんばろ。
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