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きらめき進学ゼミ

[2014年6月12日]

エプロンボーイ、エプロンパパ

img1 夕方、一気に降って一休み。
お月様がきれいです。
東京新大久保、私立中高一貫の男子校、海城高校は40,6,9/269。
同じく男子校の埼玉県立浦和高校は、33,13,13,/366。
地元共学の膳所高校は、4,49,6/435。
3校とも数字は前から順に東京大、京都大、北海道大の合格者数に卒業者数です。
地理的条件や男子校と共学の違いなどがあるので、単純に大学の合格実績を比べることはできませんが、学力レベルはほぼ同等の高校だと考えてもよいでしょう。
朝刊を見ると、海城高校と県立浦和高校がピックアップされていました。
この2つの男子校、しかも進学校がなぜ取り上げられていたかというと、進学校にもかかわらず家庭科もちゃんと履修しているという点です。
1985年の女性差別撤廃条約への加入と同時に1994年から高校で男子も家庭科が必修。
今年で20年を迎えたとのこと。
これから、子どもたちが大きくなっていく世の中を考えると、やはり家庭科は必要でしょう。
生きていくための必要最低限の力だと思います。
子どもが小中高生で、両親が共働きのケースは、米をといでご飯を炊いたり、みそ汁を作ったりなど、ちょっとしたお手伝いができればありがたいです。
大学生になって一人暮らしをするにしても、コンビニや学食ばかりに頼っていることもできません。
社会人になり仕事に追われ食事も不規則な生活になると健康面も心配です。
晩婚化も進んでいますから余計に気にかかります。
自分が親になり共働きをするようになると、家事の分担も必要になります。
高齢化が進み、子どもが独り立ちした後も、いつまでもパートナーに家事を頼ることかができない時代になっています。
家庭科の先生いわく「ささがきゴボウは鉛筆を削るイメージで」が通じない。
生徒は鉛筆を削ったことがないそうです。
「鍋が沸騰して泡が出てるけど、どうすればいいですか」
その泡を見て、「鍋に洗剤が入っている」
これは、さきほどの海城高校の風景。
県立浦和高校ではすぐに一人暮らしに役立ててもらおうと家庭科を3年生で学ぶらしいのですが、彼らのメッセージも面白い。
「オレは家事ができない女子とも結婚できるように家庭科を頑張る」
「気に入った女性が家事がうまいとは限らないでしょ。メシがまずかったらオレが作る」
まあ、将来のこともありますが、身近なところも紹介しておきますね。
全国にも県立中高一貫校が増えてきました。
地元滋賀は守山、河瀬、水口東の3校。
文科省、国の狙いはエリートの育成です。
その難関校の受験問題、適性検査の問題に家庭科とも絡んだ問題が頻繁に出題されています。
調理、料理の栄養素は理科の消化と吸収にも関係あり、食材の調達を考えると世界各地に絡んでくるので社会とも切り離せない、グラフや資料の作成、分析には算数の力が必要など、直接点数にも影響します。
また、調理や掃除など、同時進行で物事を処理する能力は社会人になってからの仕事力にもつながる要素があります。
物事をどのように受け止めるかは考え方次第ですね。
がんばれ、エプロンボーイ、エプロンパパ。