[2016年7月14日]
教育の根本問題とも言える「学力は遺伝するか?」について考えてみたいと思います。
「蛙(かえる)の子は蛙(かえる)」という有名な諺があります。
言い換えますと、次のようになるかもしれません。
・賢い親の子は賢い。
・デキの悪い親の子はデキが悪い。
身近な事例から簡単な検証をしてみましょう。
・親が東大なら、子も東大に入れるか?
・兄姉が東大に合格したら、弟妹も東大に合格できるか?
当てはまる事例もあるかもしれませんが、当てはまらない事例の方が多いのではないでしょうか。
学力の遺伝的な影響は、統計的な解析で、高くて70%程度(小学校段階では50%程度)というのが一般的な説です。学力が遺伝のみで決まるのであれば、学校教育や民間教育の可能性は否定されてしまいます。
遺伝的に優位であろうと、そうでなかろうと、しっかり勉学に励まなければ、成果は期待できないのです。親や血縁者の学力が高いからといって安心はできませんし、親や血縁者の学力が高くないからといって諦める必要もないのです。
「蛙(かえる)の子は蛙(かえる)」
真摯に勉学に励まないことの言い訳に使うことは避けましょう。