[2016年9月2日]
地域がら「三田高校って、かしこいんですか?」とよく聞かれる。
教室前の三田通(桜田通、国道一号)は朝も夕方も三田高校生であふれている。区立三田中、区立御成門中、区立六本木中などの生徒より遥かに多い。三田図書館の前まで行けば、慶応中等部や普連土学園の生徒の方が多くなる。
この質問を受けたら、すぐには答えずに「偏差値ランク表」などをお見せすることにしている。
質問者の意図が多岐に渡るため、言葉でお答えすると意図に反した回答になる恐れがあるからだ。
都立高校は一般的に次のようにランク分けされていて、それぞれの代表的な高校は以下の通りだ。
?トップ校:日比谷、西など
?2番手校:戸山、青山、新宿、両国(旧トップ校)など
?3番手校:駒場、小山台、白鷗、富士、大泉、三田など
?上位校:上野、文京、目黒など
?中位校?:田園調布、雪谷、広尾、深川、晴海総合など
?中位校?:高島、松原、桜町、つばさ総合、大崎など
?中位校?:八潮、芝商業、蔵前工業、園芸、農産など
?下位校:大森、葛西南、南葛飾など
?エンカレッジ:蒲田
*???は、まとめて「中位校」としても良いかもしれないが、安全圏(ほぼ合格確実)の目安は、ザックリ言うと、?が「オール4」、?が「オール3(+α)」と幅が広いため3分割した。
これとは別に、東京都教育委員会が進学校として分類しているのは以下の通りだ。
A進学指導重点校:日比谷、西、戸山、青山など
B中高一貫教育校:両国、武蔵、白鷗、富士、大泉(小石川、桜修館、九段、ただし高校募集なし)など
C進学指導特別推進校:小山台、駒場、新宿など
D進学指導推進校:三田、竹早、小松川など
かしこいか、かしこくないか、は主観的要素が大きくなるので、上記を参考にするのがよいだろう。
?と?、AとBのいずれかに入っている高校が、世間一般で広く認められた都立進学校かもしれない。中学の内申で「ほぼオール5」でないと合格が難しい学校だ。
そういった意味で、三田高校は微妙なところではある。上記の質問が出てくる所以であろう。しかし、推薦入試での合格ラインは「ほぼオール5」、一般入試でも「半分は5」が必要だろう。
入口の偏差値の高さからすると大学進学実績が今一歩の感がある。これは女子の偏差値と人気(倍率)が高いのに比べ、男子がやや入りやすいところが影響しているのかもしれない。
ご参考あれ。