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三田学院

[2016年9月11日]

やみつきスイッチ

勉強する気になれない、勉強を続けられない、という人は多い。

心理学では、「やる気」のことを「動機づけ」と言います

この「動機づけ」、ただ単に「さあ、やるぞ」という気持ち(「やる気」)だけでは、全くもって不十分だということが分かっています。さして勉強しないまま、すぐに元の勉強しない自分に戻ってしまうからです。

「ヤル気」だけではほとんど学習効果が上がりません。

勉強を始められる、勉強を続けられる、成績がアップするというところまでたどり着くには、「動機づけ」を完全に機能させる必要があります。

・何をどのように勉強するかを考え意思決定する
・三日坊主ではなく継続することを意思決定する

ところまで出来て、はじめて「動機づけ」ができたことになります。

特に苦手な教科がある人は、勉強の「動機づけ」が、できていないままになっている人が多いです。

「わからない」 ⇒ 「できない」 ⇒ 「続けられない」 ⇒ 「成績ダウン」

勉強が苦手な人に多いのはこのパターンです。

苦手な人はこの「負のスパイラル」から、なかなか脱出できません。

一つの処方箋があります。「まず、わかる」ということにこだわらないことです。「わかる」ことにこだわりすぎず、理解が曖昧なままでも、公式・文法や解法パターンを確認しながら「問題ができる(問題が解ける)」状態を作り出すことです。続けているうち、知らず知らずのうちに、「わかる」状態になってきます。

「できる(解ける)」 ⇒ 「わかる」 ⇒ 「続けられる」 ⇒ 「成績アップ」

特に数学が苦手な人に有効です。英語が苦手な人にも有効です。また、勉強が得意な人にも有効です。

難関大学を目指す高校生は、優秀な生徒でも容易に「わかる」から始められないので、悩んだ末に、知らず知らず、この方法に辿り着く人がいます。誰かに指導を受けていれば、もっと効率的に成績アップを図れたことでしょう。

正解できることでモチベーションが上がり、次も頑張ろうという気持ちが湧いてきます。計画的に学習に取り組めるようになります。続けることで、「わかる」状態が自然に形成されます。「勉強することが習慣化」します。つまり勉強することが「やみつき」になるのです。

これを「やみつきスイッチ」と呼ばせていただきます。

瞬間花火のような「やる気」より、「やり切る」ことが成績アップにとって有効です。

具体的な手順は、塾生と保護者のみにお伝えさせていただくこととして、ここまでとします。