[2016年9月12日]
先週末、仕事帰りに慶應ボーイ2名と、慶應仲通商店街の焼き鳥屋で飲んだ。以前仕事をご一緒させていただいた縁でつながっている。
正確には、同年代なので慶應OBというのが正しいのかもしれない。
自然とご子息のお話にもなった。
?ラサール高校⇒慶應大学経済学部卒:長兄が(国)東京工業大学在学中
?広島修道高校⇒慶應大学経済学部卒:一人娘が慶應大学法学部卒
「遺伝ですね」と問いかけると、2人そろって「遺伝な訳がないでしょう。あえて言えば、家庭環境でしょうかね」と返事が返ってきた。
2人の言う「家庭環境」とは、経済的なことを言ってるのではない。ご家庭が「どれだけご子息の教育に真摯に取り組んだか」という意味だ。
なんと謙虚な回答だろうかと感心した。思わず、東京大学池谷教授の研究結果を思い出した。(8月23日付の日記をご参照)
「能力の低い人ほど自分を高く評価し、能力の高い人は自分を低く評価する。」
慶應大学安藤教授の「遺伝マインド」(知能や学力の遺伝に関する研究、8月30日付の日記をご参照)を紹介すると、2人とも一瞬「そうなんな研究結果があるんだ」という顔をしたが、その話題はそれ以上進まず、とにかく今夜は楽しくやりましょうということになった。
もし遺伝だということになると、本人や家族の長年にわたる努力は何だったのかということになってしまう。それもまた不都合な真実かもしれない。
ラサールも広島修道も知る人ぞ知る国内屈指の進学校だ。
親が慶應(最難関私立)、子が慶應は多いことが知られている。
親が慶應(最難関私立)、子が難関国立大学も実は多い。
このことも格差社会と呼ぶのだろうか。