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三田学院

[2017年1月31日]

適性作文 頻出テーマと意見形成

都立中など公立中高一貫では、頻出テーマ(課題)がほぼ決まっている。

頻出テーマに関して、自分の「意見」や「考え」を整理し、「自分なりの『ひな形』」を用意しておくと、本番で慌てなくて済む。

本番では、?課題文における筆者の意見、?条件、?具体的なテーマ、に沿って「ひな形」をアレンジすれば良い。

出題される課題文や問題に若干の違いがあるものの、大きく分けると次のようなテーマが多いので、紹介しておく。

・環境問題、エコロジー、エネルギーに関するテーマ
・国際化、国際交流に関するテーマ
・人とのかかわり、コミュニケーション、文化に関するテーマ
・家族、生き方、将来に関するテーマ
・読書、学習、科学に関するテーマ
・デザイン、言語感覚、芸術に関するテーマ

九段中を除くと課題文は論説文形式のものが出題される。特に共同問題はこの形式が続いている。予告なく変更される可能性があるが、少なくともテーマに大きな変更はないと考えてよいだろう。物語文が出題された場合は、テーマが人とのかかわりや生き方などに限定されてしまうからだ。

また、政治的なテーマもほぼ出題されないと考えてよいだろう。例えば選挙に関する課題文が出題されたとしても、政治的な意見を求められることは考えにくい。入学試験であるからだ。

すでに「ひな形」が出来上がっている受検生も多いと思うが、入試直前に見直しておくと良い。

「ひな形」が出来上がっていない人は、今からでも遅くはないので、上記テーマについて「考え」を整理し、箇条書きにしたり、イメージ図を作り、可能であれば400字程度の「ひな形」を作成してみよう。

作文が苦手な人ほど、本番での強い良い味方になるはずだ。

ただし、決してやってはいけないことがある。「暗記してそのまま書くこと」だ。

課題から外れた意見、条件から逸脱した内容は加点されないからだ。

緊張していようが、時間がなかろうが、けっして「アレンジ」を忘れてはいけない。

そして、「型」をしっかり守ることだ。「型」を崩したり、「型」が崩れては、合格はない。

空手には空手の、柔道には柔道の「型」があるように、「適性作文」には「適性作文の型」があるのだ。