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三田学院

[2017年2月9日]

合格する人、しない人

合格する人には共通点がある。

・素直な人
・真面目な人
・粘り強い人


素直な性格な人は多い。ありきたりに性格が素直なだけでは合格できない。「客観的な考え方ができる人」という意味だ。自分を客観的に見つめることができる人、自分の置かれた状況を客観的に捉えることができる人、自分の行動を客観的に評価できる人、のことを指している。己の煩悩に素直な人のことではない。勉強はつまらないからゲームで遊ぶような人、疲れたから宿題もしないで寝るような人ではない。

真面目な性格の人も多い。ただ性格が真面目なだけでは合格できない。「目標に対して正しく向き合うことができる人」ということだ。目標と向き合わず、目標からから逃げる人は真面目な人ではない。自分をごまかして、現実に正対しない人も真面目な人ではない。ふざけたりしない人のことではない。奇跡が起こって何もしなくても合格するなどと妄想したり、空想の世界などに現実逃避する人も、ここでは真面目とは呼ばない。

粘り強い人。これは判断が分かれるかもしれない。性格とは少し違うし、一般的な尺度も存在しないように感じられるかもしれない。しかし、入学試験に関しては、はっきりとした基準がある。別の日記でも書いたが、「やるべきことを、すべて、やり切る人」のことだ。頑固な人ではない。融通の利かない人ではない。まして、何度言っても粘り強く指導に従わないような人のことではない。

わかりやすく性格表現で書いたが、実は性格のことを言っているのではないということがお分かりだろう。素直な「心構え」、真面目な「取組姿勢」、粘り強い「遂行能力」のことだ。

この3つがそろえば合格の可能性が格段に上がる。ほとんど合格する。

いずれかが欠けたり、どれも今一歩の人は、一見すると、おなじように精いっぱい受験勉強しているように見えても、残念な結果になる。結果が全く違ってくる。結果が正反対になる。今風に言えば、「真逆の結果」になる。

合格できなかった人は、この3点に関して、じっくりと反省してほしい。

そして、次は「おなじ過ちを繰り返さない」ようにしよう。

そうすれば、「不合格」を貴重な経験に変えることができる。「不合格」も無駄でなくなる。成長できる。

けっして、甘い自己評価や都合の良い反省はしないように。それでは、「合格する人」にはなれない。

いつまでたっても、「合格しない人」、「成長しない人」、「懲りない残念な人」のままだ。