[2017年3月21日]
平成29年3月の高校別大学合格実績が明らかになりつつある。
例年、集計の遅れる高校や、この時点でメディアの調査には協力しない高校があるので、メディアの集計結果はあくまで参考値とした方が良いが、気になる面々には速報値もまた興味深いことだろう。
小石川が順調、大泉が躍進、九段が復活、桜修館が沈んだ。
都立高校と都立中高一貫(含む九段)の実績は以下の通りだ。
東大合格者数、高校定員、合格率(%)
日比谷 43 320 13.4
西 24 320 7.5
国立 17 320 5.3
小石川 13 160 8.1
戸山 10 320 3.1
武蔵 6 200 3.0
青山 6 280 2.1
大泉 6 200 3.0
両国 4 200 2.0
桜修館 2 160 1.2
新宿 2 320 0.6
九段B 2 80 2.4
小山台 1 320 0.3
三田 1 320 0.3
日比谷、西、国立は、都立高校進学校の中でも第一グループに属する。つまり都立高校トップ校だ。これに都立中の小石川が2年連続で喰い込んだ。都立高校第2グループの戸山、青山、新宿を、実数と率で上回った。
今回は東京大学しか分析していないが、最難関国立大学(東京、京都、一橋、東京工業、国立大学医学部)と難関国立大学(旧帝国大学、筑波、神戸など)で分析すると、次のような傾向が浮かび上がるだろう。各グループで都立中の優勢が見て取れる。
都立高・第1グループ(日比谷・西・国立)
都立中・第1グループ(小石川)
都立中・第2グループ(武蔵・両国)
都立高・第2グループ(戸山)
都立中・第3グループ(大泉)
都立高・第3グループ(青山・新宿)
都立中・第4グループ(桜修館・九段B)
都立高・第4グループ(立川・八王子東)
都立中・第5グループ(白鴎・富士)
都立高・第5グループ(小山台・三田)
この結果からすると、小石川は、都立高第1グループの日比谷と西・国立の間に入った感がある。難関国立大学以上の合格率で、小石川が日比谷と並ぶ日も遠くなさそうだ。