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三田学院

[2017年6月19日]

内申高め+偏差値低め、その悲劇

絶対評価になってから激増した「内申が高めなのに、偏差値は低め」の中学生。女子に多い。

要するに「見かけ優等生なのに、実力が備わっていない人」だ。高校入試で悲劇的な運命をたどるリスクがある。

都立でも私立でも「一般入試」で厳しい選択を迫られる。つまり、都立でも私立でも「推薦入試」を選択しないと希望校に入れない。ただし都立校は推薦入試の倍率が高い。一般で内申相応の学校を受けると、不合格になる可能性が非常に高い。偏差値相応の高校までレベルを落とすのが賢明だ。仮に推薦で都立高校に合格できても、実力不足で授業についていけなくなるリスクがある。

逆もある。「内申低め、偏差値高め」という中学生だ。男子に多い。偏差値相応の高校を受験すると、内申が足らず不合格になる。合格したければ内申相応の高校までレベルを落とさなくてはならなくなり、入学後に同級生のレベルの低さに落胆することになる。

つまり、適切な志望高校選びは、MINIMUM{内申or偏差値}が基準となる。

Q:なぜ内申高くて偏差値が低いということが起こるのか?

A:受験勉強をしっかりしていないからだ。

定期テストの勉強ばかりしていても、受験勉強にはならない。

高校受験における、大きな認識の誤りはここにある。内申が良いからと安心し、中3になってから本格的に受験勉強をしても、進学校には入れない。多くは中堅上位校にも届かない。中途半端な高校に進むことになる。

「内申低め、偏差値低め」の人、つまり、内申もさほど良くなく、偏差値も芳しくない人だ。9教科に1つでも「2」があると、かなり危険な状況だ。受験5教科に「2」があると、さらに危険だ。不登校などでなければ「1」はめったにつかないから、「2」が実質最低評価だ。内申の平均は「3」ではなくもっと高いので、明らかに学力底辺層なのだ。

偏差値がVもぎやWもぎで「40未満」の人もかなり危険だ。「38」を切ると、もはや学力試験を突破できる学力ではない。高校進学に「赤信号」がともっていると思った方が賢明だ。

こうした人が、中3になって、やっと本格的に受験勉強を始めても、低偏差値私立高校に進むことになる必然性が高い。

中3でも十分に受験対策しなければ、実質定員割れの高校に吸い込まれることになる。入学できる高校があれば感謝すべきだ。実質無試験で中退率が異常に高い「通信制高校+サポート校」を視野に入れなければならないほどのレベルなのだ。

選んだ高校は一生涯に渡り、履歴書の学歴欄に書かなければならない。履歴書の学歴(学校歴)は改ざんできない。有印私文書偽造になるからだ。自分でも納得がいく学歴でなければ、履歴書を作成するたびにアナタ自信を苦しめることになる。他者に評価されない学歴なら、世間の不本意な評価に耐え続けなければならない。

学歴はアナタが亡くなるまでつきまとう。有名人になれば亡くなった後でもつきまとう。大手企業は、採用試験や昇進選抜で、卒業大学だけではなく、卒業高校でもフィルタリングする。

アナタの人生は、中1や中2までに、意図せずとも、アナタ自信が選択してしまっているのだ

もっと言えば、小4が終わる頃には、すでに選択してしまっているのだ。