[2017年9月27日]
受験生のことではない。保護者のことである。
指導に従わない保護者が後を絶たない。10人か20人に1人はいる。
なかなか、入塾段階で完全に見分けられない。後から思えば・・ということが多い。
・指示とは違う内容にしてくれと注文をつける。
・指示とは違う教材や用具を使いたがる。
・指示とは違う進め方をしようとする。
指導に従っていないという自覚がない。
・大手中学受験塾からの転塾組あるいは通塾経験者に多い。
おそらく、大手は、指導に従わない保護者や生徒は、そのまま放置しているのだろう。
・私立中学受験希望者に多い。
これは原因がだいたい分かっている。そもそも、私立学校は面倒見が良く、わがままが通用するところだと勘違いしているのだ。だから、私立中学受験指導をする塾でも、わがままが通用すると思ってしまう。好き勝手が通用すると思っている。
もちろん全員ではない。しかし、そうした人が紛れ込む余地が大きい。大手などは「利益ファースト」だから、授業料さえ運んでくれればそれでよい。そもそも容易に改善などしないことも承知ているから、本気で指導する気もないのではないか。
その証拠に、「当塾生え抜き」で、「最初から本気で都立中」を目指して入ってきた生徒や保護者には、これまで該当者がいないということだ。
「本気」と書いたのは、「落ちたら地元公立中で良い」と、保護者も生徒も気軽に平気で口にする人は、そもそも「本気」とは言えない。「本気ではない」都立中志望者はここには含まない。こうした方には別の課題がある。論点が違うので、別の機会にご説明しよう。
そもそも、指導に従わないのなら、従う気がないのなら、その指導者の下で励む意味はない。
しかし、指導に従わない人というのは、指導に従っていないという認識がない。だから、何度繰り返して伝えても従わない。
退塾の打診を受けて驚く。しかし、その後も従わない。つまり従えないのだ。従うことができないのだ。
あるいは、指導に従っていると反論してきたりする。
あきれる。
指導に従わない人は、そうではない他の生徒や保護者にとって迷惑だ。
指導に従わない人は、そもそも指導者にとって究極の迷惑だ。
指導に従わない人は、とどのつまり、結果が出ない。というか、出せない。
現実世界から乖離した、夢物語の世界の住人だからだ。現実世界で結果が出せない。
夢の世界で塾を探せばよい。そして、夢の世界を生きて行けばよい。
当たり前だが、現実世界にしっかりと生きている人しか指導できないし、するつもりもない。
認知能力に問題がある保護者やその子は、そもそも指導できない。というか、指導の効果が出ない。
退塾していただくしかない。
退塾勧告すると、ほとんどが逆上する。円満に自主退塾をお願いしたい。