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三田学院

[2017年11月15日]

都立中受検生 偏差値19アップ

報告しておこう。

6月の模擬試験から3ヵ月の9月模擬試験で、偏差値が16アップした児童について書いたことを、覚えているだろうか。

10月の模擬試験では、さらに3ポイントアップし、通算で偏差値は19アップした。

順調な伸びだ。もう、合格しても不思議ではない。

しかし、順調な仕上がりとまでは言えない。不合格になっても不思議ではない。

算数分野も国語分野も、計画通りに仕上がっているわけではない。

受検日までは残り少しとなった。それまでに仕上がるだろうか。

今年度の都立中受検生には、「チャレンジ基準」と「速習基準」で入塾した子しかいない。「都立中コース基準」を満たしている子は一人もいない。つまり、合否判定に影響する「報告書」が満点や高得点ではない。

しかも、新小6(小5の3月)や小6からの入塾者だ。基礎・基本からしっかりと指導してきた子は一人もいない。このため、どの指導ステージにも不安が残ったままだ。

ステージ1
・漢字が正確に書けるか。
・計算が正確にできるか。
・言葉の意味がわかるか。
・身のまわりの社会現象や自然現象を的確に理解できるか。

ステージ2
・問題文や課題文を正確に読めるか。
・問題文や課題文の指示を正確に読み取れるか。

ステージ3
・一面的ではなく多面的に課題を考えられるか。
・与えられた条件を正確に的確に整理できるか。

ステージ4
・複数ステップを踏むまないと解決に辿りつけない課題を最後まで考え抜けるか。
・複数ステップを踏む論理を最後まで展開できるか。

ステージ5
・身のまわりの課題について、自発的に改善や解決をはかろうとする姿勢が十分に備わっているか。
・嫌なことや辛いことから逃げることなく、果敢に挑戦する姿勢が十分に備わっているか。

ステージ・ファイナル
・課題や問題点を乗り越えることができる、強い意志と粘り強さが十分に備わっているか。
・課題や問題点を乗り越えることができる、卓越した能力が十分に備わっているか。

どれも〇なら、合格を確信できる。

どれも〇にするにはどうしたらよいか?

わかる?

どれも〇にならないのはなぜか?

わかる?

小石川や両国(男子)は、合格率が100%になるのは偏差値70以上からだ。偏差値60後半で不合格は当たり前だ。

他の都立中でも、偏差値60以上で不合格になる子はたくさんいる。むしろ不合格の方が多い。

これは独立系の適性検査型模擬試験の偏差値に基づく話しだ。

どこかの有名な「自称・都立中専門塾」主催の模擬試験の偏差値が基準ではない。その模試は都立中には合格できない子がたくさん受けているから、チョッとできたぐらいで異常に高い偏差値が出てしまう。

高く出る偏差値は、都立中に合格できるかもしれないと思わせることができ、通塾を継続させるには都合が良い。最終的に大量の都立中の不合格者を出すが、そのまま高校受験コースに誘導して通塾継続させる作戦だから、それはそれで都合が良い。高校受験は実質全入だから、どこかの高校に送り込んだら、そこでバイバイだ。すでに十分むしり取ったから、笑顔で送り出せる。今のところ、新しいカモがたくさんいるから心配ない。

数字に騙されてはいけない。