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三田学院

[2018年2月15日]

【都立中】合格への最適解

A塾:2,000人が受検して、200人が合格。
B塾:40人が受検して、4人が合格。
C塾:4人が受検して、2人が合格。
D塾:2人が受検して、1人が合格。

アナタなら、どの塾・教室を選ぶだろうか?

どの塾も近くにあるなら、A塾が選ばれる。それが現実だ。

はたして、その選択は、正しいのだろうか。あるいは、合理的なのだろうか。

合格率で見てみよう。

A塾:合格率10%。
B塾:合格率10%。
C塾:合格率25%。
D塾:合格率50%。

もう一度聞く、アナタなら、どの塾を選ぶだろうか?

不合格者数で見てみよう。

A塾:不合格者数1,800人。
B塾:不合格者数36人。
C塾:不合格者数3人。
D塾:不合格者数1人。

さらに、もう一度聞く、アナタなら、どの塾を選ぶだろうか?

どの塾なら、不合格にならずに済むと思えるだろうか?

人は、自分は常に正しい判断をしていると思いがちだ。ところが現実は違う。人は、しばしば、正しいと思いながら、間違った判断をする。

合格者数の絶対数が大きければ、自分も合格できそうだと、錯覚を起こす。

合格率が高くても、合格者数の絶対数が小さいと、この塾では合格できそうにないと、錯覚を起こす。

全ての人が、常に正しい判断をするのであれば、詐欺にあう人はいなくなる。人為的なミスによる事故はこの世から消える。

そして、警察がオレオレ詐欺の撲滅に躍起になることもない。

そして、自動車メーカーが衝突安全装置の実装に躍起になることもない。

ところが、現実世界は違う。

人は、誤った判断をする。しかも、正しいと思いながら誤った判断をする。

ここを、スタート地点にしなければいけない。

さもなくば、悲劇が起こる。

毎年、膨大な数の悲劇が起こっている。

このままで、よいのだろうか?