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三田学院

[2018年3月28日]

【都立中】とにかく◎を集めよ!

公立中高一貫校を目指すのはよい。

しかし、都内の公立中高一貫校は、神奈川県内の公立中高一貫校は、千葉県内の公立中高一貫校も一部を除いては、かなりの難関校である。

しかも、報告書が合否判定の対象となる。ただ本試験の適性検査問題を解けるようになれればいいという訳ではない。

報告書は、当然だが、算数・国語・理科・社会の評価も点数化される。適性検査問題は、これらの教科からおもに出題される。つまり、これらの教科のデキは万全であるに越したことはない。

よって、これらの入試教科は、すべての評価項目が、「◎よくできる」でることが望ましい。ダブルで合格に近づける。

実技教科も、意欲・感心・態度が良ければ、「◎よくできる」を獲得するのは難しいことではない。入試教科とおなじように、意欲・感心をもって、良好な態度で学校授業に臨めばよい。

ところが、入試教科でも、実技教科でも、「◎よくできる」の取りこぼしが多数あるのに、都内の公立中高一貫校を目指す親子が後を絶たない。

報告書の提出が必要ない多くの私立学校とは違い、都内の公立中高一貫校は、報告書の点数が合否判定に使われる。つまり、都内の公立中高一貫校に合格したければ、まず報告書の評価を向上させることに注力すべきなのである。

もちろん、計算上は、すべて「◎よくできる」でなくても合格の可能性はある。しかし、報告書と適性検査問題の正答率には高い相関があるから、まず報告書の点数向上を目指すのが常套手段といえる。

報告書の対象学年は、九段が小4から、都立が小5からだが、いきなり対象学年になってから頑張るのでは危なっかしい。小3で、ほぼ「◎よくできる」であれば、小4で大きく崩れるリスクを低減できる。

学年が上がれば上がるほど、「◎よくできる」は取りにくくなるから、小3と言わず、小2や小1の後半で、ほぼ「◎よくできる」にしておく必要がある。まだ低学年だからとノンキに手を抜くと、あとで後悔することになる。つまり、周到な準備が必要と言うことだ。

ほぼとは何%か、ということだが、女子なら90%以上、男子でも85%以上はほしい。できれば100%が理想だ。これが、都内の公立中高一貫校が望む入学者の姿だ。その上で、適性検査問題が解けること。これが合格への道だ。

それは、小石川のことですか?

と質問を受けることがあるが、都内公立中高一貫校の全てに言えることだ。小石川に限ったことではない。

都内の公立中高一貫校を目指すのはかまわない。しかし、その前に「◎よくできる」を集めなさい。ほとんど「◎よくできる」になりなさい。

そこから、本当の闘いが始まるのだということを、肝に銘じておきなさい。

「◎よくできる」の比率が上がらないなら、都内の公立中高一貫校ではなく、私立中学を目指した方がよい。

なぜなら、公立小学校で「◎よくできる」の比率が低い人は、公立中学でも「5」や「4」が取れないからだ。つまり、高校入試でも失敗するからだ。だから、私立中学に入っておいた方がよい。

高校入試では、一部の難関校を除き、私立高校こそ「報告書」で実質的な合否が決まる。私立中学のように入学試験の点数で競い合うのは、難関私立高校の一般入試くらいだ。

今すべきことは何か、わかりましたか?

都内の公立中高一貫校に合格したければ、まず、小学校に入学したら、すべて「◎よくできる」を目指すことだ。そのために必要なコトにこそに、全力をあげて取り組むべきなのだ。その上で、適性検査問題も解けるようになりなさい。順番を間違えないように。

そうすれば、合格できる。