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三田学院

[2018年10月22日]

【都立中】筑波大学附属中をミタか?

筑波大学附属中学をミタか?

難関私立中受験を目指す親子で、ノー・マークの人はいないであろう。ところが、都立中受検を目指す親子の視界には入っていないことが多いようだ。

・安い受験料
・安い授業料
・優秀な学友
・優秀な教師陣
・6年一貫教育(ただし附属高校へ連絡進学できるのは成績上位80%)
・最先端の学習内容
・詰め込みではない学習活動
・すべての教育活動に全力で取り組む
・優れた大学進学実績
・卒業生の大活躍
・強力な同窓会「筑波会」の存在(筑波大学の同窓会は「茗渓会」)
・男女共学
・SGH(筑波大附属高はSGH幹事校、筑波大附属駒場高はSSH)
・都心に立地し通学至便
・都心に立地しながら、驚くほど広い校庭
・人工芝ではなく、土の校庭
・一般的な都立高校3校分の体育館

都立中受検生親子が抱く望みを、120%かなえてくれる学校とも言える。

しかし、都立中受検生の選択肢には入っていないことが多いようだ。

・都立中とおなじ2月3日が入試日
・定員が65人と少ない
・付属小からの内部進学者がいる
・難易度がトップエンド
・適性検査ではなく、学科試験
・8教科学科試験であるため、体育などで実技試験がある

これらが敷居を高くしているのだろうか。でも、私立中受験生にとっても敷居は高く、大きな違いはない。

・都立中の難易度が上昇し、都立中トップ校との差はなくなりつつある
・都立中でも、すべての入学者が高校課程に進める訳ではない
・都立中が進学校カリキュラムであるのに対し、筑附は進学校カリキュラムではなく詰め込みでもない
・筑附では、どの教科書にも載っていないような高度な内容が学べる
・アクティブラーニングや英語4技能は、実験校・研究校として、すでに随分も前から実施済

ウリは、他の国立大学附属中学とは違い、「教育学部付属ではなく、大学附属」であるということ。

教育学部(東京教育大学から筑波大学になる際に、教育学部はいくつかの学群・学類に再編された)だけでなく、あらゆる学部(筑波大学では学群・学類)の研究者と共同で、常に最先端の教育が受けられる。私立学校のように商業ベースではない最先端の教育である。

どこかの都立中学受検専門塾が宣伝するような、新しい時代を見据えた教育を実践しているのは、都立中ではなく、実は「筑附」だ。

都立中は、公立の「スパルタ進学校」であり、「夢の桃源郷」ではないのだ。

もちろん「スパルタ進学校」を希望するなら、都立中は十分に期待に応えてくれる。ただし、入学後の「スパルタ教育」に、しっかりとついていけないようなら、いくら強がってみても、本音では辛い6年間となるだろう。