[2018年11月16日]
都立中の本気の併願校候補をシリーズでお伝えしている。
第4弾は女子校である。
共立女子の2月3日「午後入試」が、都立中の併願にも使える。
みなさんご存知だろうから学校概要は省略する。地下鉄神保町駅を埋め尽くす、セーラー服の女子校である。ただし、高校からは制服がガラリとかわり、ブレザーとネクタイになる。「都立小石川」に似たデザインとなるが、胸ポケットに「K」のマークはつかない。夏にブラウスと紺スカートの組合せだけだと見分けはつきにくい。しかも、最寄り路線が都営三田線なので、さらに分かりずらい。カバンか靴で見分けがつく。
もともと「共立女子C」と表示されてきた2月3日の3回目入試は、紆余曲折の末、2019年は、午前が「英語インタラクティブ入試」に、午後が「合科型入試」となる。
「英語インタラクティブ入試」は英語入試ではなく、算数試験と英語グループワーク試験となる。時間帯が都立中入試と重なるので、併願はできない。最低でも英検3級以上の英会話力が前提となる。
「合科型入試」は、数学+合科(国語・理科・社会)+面接で選抜される。この合科型論述試験が適性検査に近い出題形式となる。算数は、その名の通り算数試験だ。面接は4人程度のグループ面接で、時間は約15分、協調性とコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力が問われる。減点方式ではなく加点方式なので、過度に慎重になる必要はない。
注目は、「合科型入試」の入学手続き締切日が、2月10日であるということ。都立中の合格発表を待って手続きできる。
多くの「算数」入試は、手続締切が、都立中の合格発表前になるので、特待選抜があって特待合格した場合を除き、入学金などを納めておく必要があるが、ここは、その必要がない。
ただし、繰上候補者になった際が難しい。辞退者の人数が確定する前に手続きが締め切られる。
受験料は25,000円。
公式の特待はない。
よって、授業料が安いという理由で都立中を目指す受検生の併願にはお勧めしない。
本気の中学受験で、地元公立中学ナシが大前提の受検生には、有力な併願校の一つとなり得るのではないか。