[2019年1月15日]
都立中への実質単願受検を迫る、一部の親の行動が怖い。
・公立中高一貫校だけ、学校説明会や学校祭などに参加し、受けたいと言わせる。
・公立中高一貫校を受けたいと言えば応援し、私立中学を受けたいと言っても対応しない。
・私立中に行きたいと言わせないために、練習であっても、通学可能な私立中は受験させない。
・公立中高一貫校に残念になったら、地元公立中学へ進むしか選択肢はないと事前に言いくるめる。
近隣に、相応の私立中学がないなら、あり得る。しかし、都内に限らず、都心への通勤圏に住んでいるなら、話は違ってくる。
教育虐待の匂いさえしてくる。たとえ、親や保護者にそのつもりがなくてもだ。
・公立中高一貫校を受けると言えば、親の愛情を得られる。
・公立中高一貫校を目指していれば、親の愛情を得られる。
その逆の表現は、さらに怖い。
・公立中高一貫校を受けると言わなければ、親の愛情が得られない。
・公立中高一貫校を目指して頑張らないと、親の愛情が得られない。
親の愛情を得られないということは、こどもには死活問題となる。まさに生死にかかわる。こどもは、本能的に察知する。
・親の愛情を受け続けるために、公立中高一貫校を目指すフリをする。
・親の愛情を受け続けるために、本気で受検勉強しているフリをする。
何と悲しい振る舞いだろうか。
・許してください!都立中に受かるように勉強しますから!
・育ててください!都立中に受かるように勉強しますから!
・愛してください!都立中に受かるように勉強しますから!
都立中に実質単願受検させることは、本当に愛情なのか?
愛するこどもには夢のある教育を与えなさい。
夢とは希望に満ちた選択肢のことである。
<追記>
教育を「投資」だなどと思ってはいけない。高いリターンを期待するようになる。そこに、意図せず一線を越えてしまうリスクがある。