[2019年1月22日]
平成31年度の、都立中等教育学校および都立中学校(以下、都立中)の応募倍率が、1月21日に発表された。同日、千代田区立九段中等教育学校の応募倍率も発表された。
平成31年度都立中応募倍率:6.02(5.92)倍
平成31年度九段B応募倍率:6.94(8.61)倍
ただし、カッコ内は昨年度
全体としての応募倍率に大きな変化はない。
都立中の0.1倍の上昇は、人数にすると男女計で約150人弱だ。
これは、多摩地区4校の増減で、ほぼ説明がつく。立川国際が減らしたが、武蔵、南多摩、三鷹が増やした。三鷹は男女計で約120人増えており、都立中全体でも最も増加人数が多かった。
23区では、両国と桜修館が増やし、富士と大泉が減らした。
大泉は100人近く減らし、減少数でトップとなった。大泉と富士は、大学進学実績の悪化ないしは低迷の影響を受けたと見られる。両国は男子が増加し、桜修館は女子が増加した。
小石川と武蔵は女子の増加が顕著であった。小石川は男子が減少したため全体としては昨年並みとなり、武蔵は女子の増加分がほぼそのまま全体の増加へつながった。
前年対比の難易度を予想してみる。発表直前と直後ではない。対前年であることにご注意願いたい。
<女子>
小石川 ↑
武蔵 ↑
両国 →
桜修館 ↑
白鴎 →
大泉 ↓
富士 ↓
小石川≒武蔵>>九段B≒両国≒桜修館>白鴎>大泉>>富士
<男子>
小石川 →
両国 ↑
武蔵 →
桜修館 →
白鴎 →
大泉 ↓↓
富士 →
小石川>>両国>武蔵>>桜修館>白鴎≒九段B>大泉>>富士
倍率で難易度が決まるわけではない。ただし倍率変化と難易度変化には一定の相関が認められる。
尚、合格難易度であり入試問題難易度ではない。誤解のないようにお願いしたい。
また、学内成績上位層の学力水準をランクしたものでもない。誤解のないようにお願いしたい。