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三田学院

[2019年6月2日]

【中高入試】まで、残り6ヶ月

小6や中3の受験生の中には、最終学年になったばかりという気分から、入試までまだ1年あるかのような錯覚をしている人が、いるかもしれない。

ところが、実は、もう実質6ヶ月を切ろうとしていることに気がつかなければならない。

高校受験では、11月末に「仮内申」が確定する。何もなければ「仮内申」がそのまま「報告書」点となる。もう改善することはない。ただし不登校になったり事件を起こしたりすれば下方に見直される。私立高校の推薦入試や併願優遇は、これで出願できる学校が決まる。都立高校も、これで実質的に受験可能な学校が決まる。ということは、勝負が決まるまで、もう実質6ヶ月を切っている。

中学受験生は、早い学校は11月から入試が始まる。都内の一般入試は2月1日解禁だが、帰国生入試は日程がもっと早く行われるし、埼玉は1月10日から、千葉は1月20日から解禁になる。愛知県の全寮制男子校である海陽学園は12月に入試が始まる。都内の多くの私立中学受験生も受験する。西大和学園、海陽学園、函館ラ・サールや北嶺、函館白百合などは、1月10日より前に、東京入試を実施する。全国の公立中高一貫の中には、11月に入試を行う学校もある。東大付属の推薦入試は12月である。ライバルのほとんどが、遅い人であっても1月10日の埼玉入試で実質本番入りする。本番は2月に始まるのではない。2月の月初で終わるのである。よって、本番までの残り期間は、もう6ヶ月ほどしかない。

夏休みが過ぎ、9月になると、誰もがアクセル全開になる。もはや、偏差値を上げるなどという時期は過ぎる。受験校の出題傾向に合わせて調整しないと、順調に仕上がらない。ということは、実力を向上させる期間というのは、小6や中3の夏休みまでとなる。それまでに、出題範囲がマスターできていないと、ドタバタになる。その夏休みが終わるまでに、あと3ヶ月しか残っていない。

残り6ヶ月で、本気でどれだけのことが、できるのだろうか。
これまで、モタモタしていた人が、どこまでできるだろうか。

中学受験は、小4と小5で命運が決まる。
高校受験は、中1と中2で命運が決まる。

小6や中3は、まだ知らぬ運命に向かって、予定調和的に、ただ進んでいくだけの期間でしかない。

小4は、あと3年ではない。もう2年半しかない。
小5は、あと2年ではない、もう1年半しかない。

中1は、あと3年ではない。もう2年半しかない。
中2は、あと2年ではない、もう1年半しかない。

月日は、あっという間に過ぎ去る。過ぎてしまうと、本当に早い。本気で勉強している人ほど、残り時間が少ないことを、ひしひしと感じているはずだ。

まだ先だと感じているのであれば、受験勉強に身が入っていないことの証だ。

実質的に勝負が決まってから、本気になっても、手遅れである。
実質的な勝負が決まる前に、本気にならなければ、勝ちはない。

新小4から、全開で行け。
そのために、小3まで、しっかり下準備しておけ。

新中1から、全開で行け。
そのために、小6まで、しっかり下準備しておけ。

のろまなライバルがいるから、あなたが勝てる。
あなたがのろまなら、ライバルを勝たせるだけ。

どちらを選ぶか。
あなたが決めよ。
あなたの責任で。

敗北を志向する人は、どうか近よらないでほしい。
勝利を目指して頑張る人たちの、心の叫びである。

勝利を目指す人は決戦を前に運気が下がるのを嫌う。
あたかも、戦国武将や戦国尼将がそうであるように。

受験生は、もう、そうした時期に来ている。