[2019年7月2日]
公立中高一貫校の魅力の一つに、中学で「給食」があることを挙げる人が、いまだに、いる。
私立中学 = 弁当持参 ???
ところが近年、中1からカフェテリアを利用できる私立中学校が急増中である。女性の社会進出が進み、専業主婦が減少してきていることに対応した動きである。こうしたホスピタリティや柔軟性や迅速な対応力では、公立学校は私立学校にかなわない。
女子最難関校の一つ豊島岡女子は、地下に広大なカフェテリアがある。試食もさせてもらったが、十分満足できる。デザートを頂くこともできる。猛勉強で疲れた脳に、甘いデザートは染み入るに違いない。驚異的な進学実績を支えているのは、このデザートかもしれない。
先日ご紹介した男子難関校の成城中高も、午前9時半から利用できるカフェテリアがある。中学生も利用できる。昼食時の総菜パン販売や弁当販売は、小石川や桜修館などとは比べ物にならない程の充実度だ。
山脇には、高級ホテルのレストランのような広大なカフェテリアがある。また、カラのマイ弁当箱に料理を詰めてくれるサービスもある。昼食の準備は、カラ弁当箱を食洗器で洗って持たせるだけである。ほとんど手間いらずで、優雅で上品なお昼弁当を食べさせることができる。「お嬢」育ちでも満足できよう。
共立女子も、中1からカフェテリアが利用できるようになった。各階にあるラウンジには、総菜パンなども購入できる自動販売機が充実している。カフェテリアで、「タピオカ」などのデザートだけをを購入して、お弁当などと一緒に頂くこともできる。
芝は、購買部に食堂がある。というより購買部とは食堂のことを指している。男子校らしくと言っていいのか、全くオシャレではない。弁当販売もあったように思う。
カフェテリアのある私立中学高校は、豊富な選択肢から、栄養バランスが良く、心も満たされる昼食を選ぶことができる。弁当持参の必要のない学校が多くなりつつあるのだ。
マズいと評判の都立中の給食より、断然充実している。しかも、保護者の弁当準備の手間は、中高一貫、6年一貫、一貫して省くことが可能だ。保護者にとって、ありがたいに違いない。
私立学校の場合、6年間を弁当持参なしで送ることもできるということだ。一方で、都立中高一貫校は、中学の3年間しか給食がなく、高校3年間は弁当を持参が原則となる。昼食難民となりかねない。
私立中学 = カフェテリア
都立中学 = 給食
私立中高一貫後期課程 = カフェテリア
都立中高一貫後期課程 = 弁当持参
必要な情報収集を怠って、情報不足から、判断を誤らないように心がけたい。