[2019年8月2日]
先日、都内の、ある公立中高一貫校(以下「都立中」)の学校説明会に参加させていただいた。
この都立中、例年の学校説明会の参加者の中に、ガラの悪い保護者の比率は割と少ないという印象がある。今年も例年と変わりなかった。
しかし、今年も出没したのは、ピンヒールを履いた母親である。しかも一組ではない。将来の受検生である小学生も多数参加する学校説明会に、ピンヒールで参加するという神経が理解できない。
込み合う説明会会場や、込み合う校内で、まだ幼い小学生を怪我させるかもしれないということに、思いが及ばないのであろうか。
私立中学の学校説明会では、ピンヒールを履いた保護者を見かけることは珍しい。むしろ、紺のスーツを着用され、上品なローヒールの靴を履かれた保護者がほとんどである。
もちろん、都立中でも、合格者の保護者に、保護者会などで、ピンヒールを履いて学校に来られる人は、ほとんどいない。繁華街でよく見かけるような、「水商売系のような薄い茶色髪」の保護者もほとんどいない。落ち着いた雰囲気の保護者がほとんどである。
つまり、「ピンヒール系保護者」や、「飲食店街の茶髪系保護者」の子弟で、都立中に合格する子は、少数派ということだ。
中には、「乳幼児と保護者のみ」という組み合わせの参加者も見かけるが、これもどうかと思う。小学校に入学されてからで十分ではないだろうか。乳幼児に学校説明会の内容は理解できるはずもない。当然に乳幼児らしい動きが始まる。近くの席に座る保護者や受検生の冷たい視線が気にならないところを見ると、こちらも空気の読めない保護者なのかもしれない。
本気で都立中を目指す人ならお気づきだろうが、ここから推察されることは次の通りだ。
?都立中をナメている親子が、未だに少なからず、いる。
?そうした親子の合格可能性は、限りなくゼロに近い。
?倍率は高くても、多くは競争相手には値しないので、怖れることはない。
もっと言いたいことはあるが、毒が強すぎるといけないので、やめておく。
授業料が安いのは、公費つまり税金で運営されているためであり、入学者選抜試験が行われる学校なので、地元公立学校のように、どんな人でも入学できるという訳ではない。
学校説明会には、その辺りを十分に自覚した上で、参加していただきたいものである。
ピンヒールの人
知性を感じられない人
水商売系茶色髪の人
ガラの悪い人
学習塾でも、まともな指導者なら、そうした親子の合格率くらい、容易に予見できるはずだ。どうして喜んで受検指導を引き受けるのだろうか。学習塾も教育産業なのだから、モラルが低いのは、いただけない。