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三田学院

[2019年8月11日]

【中高受験】お盆を過ぎれば勝負が分かる

夏休みの間は、朝から晩まで、いくらでも勉強ができる。

しかし、9月から学校授業が始まれば、そうはいかない。

夏の間にスイスイ進んでいたから、秋以降もスイスイ進むと思ったら、大きな間違いである。

夏休みなら、1日12時間勉強しても、まだ12時間余る。

秋になると、学校授業があるから、1日6時間も勉強すれば、ほぼ限界だろう。これ以上は、睡眠時間を削ることになりかねない。1日3時間以上の勉強はムリという人もいるかもしれない。

1日6時間の勉強時間なら、夏の50%の速度でしか進まない。
1日3時間の勉強時間なら、夏の25%の速度でしか進まない。

夏休みの約1ヶ月強の期間は、通常月の2倍から4倍の速度で勉強がはかどる。しかし、9月から先の4ヶ月間は、夏にできた勉強時間と、ほぼ同等の絶対量か、ほぼ2倍程度の絶対量しか進めない。

秋からは、勉強がちっとも進まないのに、月日だけが流れる。

夏休みを、存分に満喫していたら、後で取り返しのつかないことになる。

小4の夏を、思う存分レジャーで満喫した。
中1の夏を、思う存分レジャーで満喫した。

小5の夏に、申し訳程度しか勉強しなかった。
中2の夏に、申し訳程度しか勉強しなかった。

小6の夏に、いつもの夏休みよりは、少し多く勉強できた。
中3の夏に、いつもの夏休みよりは、少し多く勉強できた。

そんなことで、手を抜かずに受験勉学に励んだライバルに勝てると思うのだろうか。
そんなことで、余裕のある時間を勉強に捧げたライバルに勝てると思うのだろうか。

勉強せずに、受験を勝ち抜けるなら、だれも勉強しない。
勉強せずに、合格できるなら、だれも勉強しない。

夏の猛勉強が、どれほど重要なカギを握っているか、それを理解し、実践できた人が、伸びていく。
夏の猛勉強が、どれほど重要なカギを握っているか、それを知らず、実践しない人は、落ちていく。

お盆過ぎれば、ほぼ勝負が分かる。
夏が過ぎれば、もう勝負が決まる。

ご褒美は、努力の質と量によって、与えられる。