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三田学院

[2019年9月12日]

【私は女王】

私は、カワイイ。
私は、ステキだ。

私は、みんなの憧れ。
私は、みんなの女王。

でも、みんなは、私をかわいいと、言ってくれない。
でも、みんなは、私をステキだと、言ってくれない。
でも、みんなは、私に憧れてくれない。
でも、みんなは、注目をしてくれない。
でも、みんなは、女王と思っていない。

私を、カワイイと言ってくれるのは、数人だけ。
私を、ステキだと言ってくれるのは、数人だけ。

それは、私を怖がっている、わずか数人だけ。
その数人も、目を離すとすぐに言わなくなる。

みんなに、カワイイと、言わせてみせる。
みんなに、ステキだと、言わせてみせる。

みんなを、私に注目させてみせる。
みんなに、女王と言わせてみせる。

一人ずつ呼び出して、注意する。
一人ずつ呼び出して、指導する。

わたしを、カワイイと思うように、注意する。
わたしを、ステキだと思うように、注意する。

わたしを、カワイイと思うように、指導する。
わたしを、ステキだと思うように、指導する。

すぐに、注意や指導に従ってくれる人もいる。

でも、ほとんどの人は従ってくれない。

みんなに、何度も、「どういうことっ?」て、聞かれた。
先生から、何度も、「やめなさいっ!」と、怒られた。

でも、諦めない。

私は、カワイイ。
私は、ステキだ。

だから、私は、みんなの憧れな、はず。
だから、私は、みんなの女王の、はず。

だから、諦めない。

みんなが、私に憧れるまで、一人ずつ説得する。
みんなが、女王と認めるまで、一人ずつ説得する。

一人で反論してきたら、一人ずつ怖がらせてやる。
集団で反論してきたら、イジメだと、騒いでやる。

最近、イジメられていると騒ぐことが、効果絶大だと知った。

先生が、話し合いをする場を、開いてくれた。
母親が、保護者のみんなに、電話してくれた。
母親が、校長先生の所に、詰めよってくれた。
学校が、緊急の保護者会を、開催してくれた。
学校が、弁護士による特別授業をしてくれた。

母親は、怖い人。

母親は、話し方が怖い。
母親は、見た目が怖い。

だから、みんな怯える。
だから、みんな黙る。
だから、みんな従う。

私も、見習わなくちゃ。
私も、母親のようになる。

そして、私は、ステキな人になる。
そして、私は、カワイイ人になる。
そして、私は、女王になる。

これからも、一人一人を、脅す。
これからも、誰も見ていない所で、脅す。

これからも、行き詰まったら、「イジメだ」と騒ぐ。

そして、一人ずつ、脅す。
そして、誰も見ていない所で、脅す。

みんなが、私に従うまで、脅す。
みんなが、女王と呼ぶまで、脅す。

私は、女王になる。

それが、私の目標だから。
それが、私の夢だから。
それが、私の生き方だから。
それが、私の人生だから。

絶対に、諦めない。
絶対に、実現する。

死んでも、諦めない。
死んでも、実現する。

実現できなければ、生きている意味はないから。
実現できなければ、生きている価値がないから。