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三田学院

[2019年10月7日]

【都立中】低学年から動け

都立中への合格を目指すなら、遅くとも低学年から動きだすことをお勧めする。

小学校のクラスメートやママ友が本気モードになりだす、小5になってから動いたのでは十分な時間が確保できない。もはや周回遅れの親子ランナーである。

誤解のないように補足しておくが、低学年から塾に通えと言っているのではない。

低学年だと入塾しやすいからと、有名大手塾に通合わせても、お客さんになるだけだ。
低学年の内は無料だからと、有名都立中専門塾に通わせても、お客さんになるだけだ。

低学年から動くべきなのは、保護者である。

まず、幅広く偏りのない情報収集と現地確認に取り組むのが賢明だ。

偏りがないとは、進学先候補として、?都立中、?地元公立中、?都立中レベルの難易度の私立中、?国立大学附属中の全てに足を運ぶなどして、十分な情報収集を試みることを指す。都立中と地元公立中だけしか情報を持たないのでは、適切な判断ができない。

もう一つ、偏りがないとは、受験対策について、考えられる全ての情報を収集することを指す。パンフレットや資料を取り寄せることではない。巷の無責任な出版物を読むことでもない。実情を実際に直接に客観的に確認してみることだ。塾や通信教育を探し始める前に、都立中の入試問題を詳しく分析することをお勧めする。入学難易度が近いとされる、私立中学や国立大学附属中の入試問題も解いてみると良い。その際に、営利企業や団体などのキャッチコピーに惑わされず、先入観なしで、しっかり吟味することをお勧めする。

小3までは、ほぼ全て「よくできる」であれば十分である。都立中合格に向けての特化した教育は必要ない。むしろ、「よくできる」が3分の2以下の子や、「もう少し」がある子は、都立中受検は進路の選択肢に含めない方が賢明だ。高い確率で都立中には向いていないし、合格には相当な困難を伴うからだ。

むしろ、子には、子が乳幼児の頃から、しっかりとした躾(しつけ)をしてあげるべきだ。過保護に育てたり、ほったらかしで育てたら、都立中だけでなく中学受験に失敗する可能性が高くなる。高校受験であっても、大学受験であっても成功する可能性は低い。そもそも、社会に出てから疎んじられる。

0才から小学校低学年までの、教育の一丁目一番地は、「躾」であることを忘れてはいけない。躾ができていない子は、伸びないし、成功しない。いずれどこかで困難に直面する。

子を都立中に合格させたければ、親は遅くとも低学年から本格的に動くべきだ。

その前に、命を授かったらすぐに、子の躾をしっかりと進めておくべきだ。途中で少しでも手を抜くと破綻するから、継続して取り組むべきだ。

都立中受検の本格的な準備は低学年から。
都立中受験の本格的な下準備は0才から。

小4には、受検の勝負は、ほぼついている。
小4からは、最終的な仕上げをするのみだ。

ただし、仕上げ方を間違えては勝利はない。

そのために、親は、子が低学年の内に、本格的に動き出すことをお勧めする。