[2020年2月14日]
四人組には特別な思い入れがある。
大学受験を本格的に意識した高校1年生の春。進学校に在籍していた私は、高難易度な授業と、やってもやっても納得いくようにはやり切れない膨大な課題を前に途方に暮れていた。
しかし、それは私だけではなかった。
高校1年の初夏の頃には、気の合う仲間と助け合いながら課題に取り組むようになっていた。
その時の仲間は、私を除き、金沢大学、静岡大学、中央大学法学部へ、それぞれ進学した。
高2になり、クラス替えが行われ、新しく四人組を編成した。
その時の仲間は、私を除き、東京大学、東京大学、上智大学外国語学部へ、それぞれ進学した。
無事、現役で国立大学に進学できたのは、この仲間がいてくれたからだと思う。
高2の夏、模擬試験で最難関国立大学のA判定をいただいた。しかしその後はA判定が取れず、苦しんでいた。
高3の春、担任から呼び出され、最難関私立大学の指定校推薦に応募しないかと言われた。政治経済学部を除き、全ての学部に推薦できると言われた。
しかし、父に猛反対され辞退することになり、落ち込んだ。その時、国立大学に現役合格する自信を失いかけていたからだ。頑固な父に、国立大学現役合格に自信がないのなら、防衛大学を併願しろと言われ、さらに精神状態は悪化した。
不器用な私は、すべての教科を必死に取り組んでいたがために内申は良かったが、国立大学の高難易度な二次試験問題に苦戦していたのだ。
そんな時でも、四人組はいつも通りに接してくれた。
そのことで、心折れずに、大学受験に挑むことができたのだと思う。
高1の四人組とは、大学1年の夏に、さっそく地元で再開し、健闘を称えあった。
その後、広島大学大学院に進んだ高1の四人組の一人を、修士1年目の時に、広島の下宿まで激励に訪問した思い出もなつかしい。
高2の四人組とは、社会人になってからも、東京駅近くの飲み屋で何度も思い出話しに花を咲かせた。
私を除き、みな、エリート街道まっしぐらの人生だ。
四人組がなつかしい。
今年度の中学受験生は、まさに四人組のようであった。
違っていたのは、メンバー全員が男子ではなかったことぐらいだ。
来年度も、「四人組」の精神で臨みたいと思う。