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三田学院

[2020年3月13日]

【都立中】東大現役合格者数ランキング

都立中の東大現役合格者数について見てみる。現時点で把握できた現役合格者数での分析である。浪人を含めると複数学年での評価になってしまうので、現役だけで比較してみると、次のようになる。数字は人数である。

小石川:10
武蔵附:07
桜修館:06
両国附:05
九段中:03
白鴎附:03
南多摩:03
立川国:02
富士附:02

概ね、イメージ通りのランキングになっているのではないだろうか。

ただ、武蔵や両国や富士は、中入生が120人と少なく、九段は都民枠であるB区分は80人しかいないので、これを調整すると、もっと興味深い。

小石川:10
武蔵附:09
両国附:07
桜修館:06
九段中:06
白鴎附:03
南多摩:03
富士附:03
立川国:02

*小数点以下を四捨五入。

母数の調整をすると、入学難易度との乖離がほとんどなくなるのではないだろうか。

武蔵や両国や富士は、高校募集停止後に中学募集人数を増やすことが見込まれるので、将来的には調整が必要なくなるであろう。九段はA・B区分を維持する見込みなので、今後も調整が必要だ。

3年制都立高校の、日比谷高校や西高校などと比較したければ、調整後の人数を、さらに2倍して比較すると、より妥当になろう。

小石川:20
武蔵附:18
両国附:14
桜修館:12
九段中:12
白鴎附:06
南多摩:06
富士附:06
立川国:04

東大の合格者数だけで学校の実力は測るべきではないが、どの都立中も立派な進学校であると言えよう。

今年度は小石川と都立武蔵の「東大現役合格」者数が、やや振るわなかったが、例年のように現役合格者が多くを占めるため、大学入試改革の端境期に入る今年度は、安全志向を強めた志望大学選択となった可能性があるため、すべての国公立大学や最難関私立大学難度の合格者数をもとに評価すると、もう少し違った見え方をするかもしれない。時間的な余裕があれば試みてみたい。

小石川は、ここ2〜3年の入学難易度から推定すれば、東大現役合格者数が「換算値」で40人を超える日は、さして遠くないだろうと思われる。