[2020年7月30日]
予測していたことが、現実となった。
事前に警戒していたことであり、この日記でも、事前に、繰り返し注意を呼びかけていたことだが、この長期学校臨時休校期間中の取り組みの差が、成績として顕在化してきた。
「長期学校臨時休校は、夏季長期休業期間(夏休み期間)の、実質的な前倒しである」
「だから、時期は早まったが、実質的な夏期講習期間だと考え、取り組む必要がある」
またも、的中してしまった。
この注意喚起を、正確に理解できたかどうかが、そして、適切に対処できたかどうかが、成績推移で、明暗を分けた。
7月に実施した模擬試験の結果から、「三極化」が鮮明に浮かび上がった。過去に経験したことのない速度と幅で、学力の伸長差が開いていたことが判明した。
この長期学校臨時休校に、大きく成績を向上させた受験生が、多くいた。
一方で、この長期学校臨時休校に、はっきりと成績を落とした受験生も、少数だが、いた。
どちらでもない受験生も、もちろん、いた。
この「三極化」の要因は、長期学校休業期間中の取り組みの差だと分析している。学校臨時休校に際して繰り返し伝えた注意喚起を、真摯に受け止めた様子が確認できていた受験生は、そろって成績を大幅に向上させた。
一方で、学校臨時休校に際して繰り返し伝えた注意喚起を、正確に理解できていないのではないか、例年とは違う環境下で対策が甘くなってはいないかと、心配してしていた受験生は、ほぼ例外なく、横ばいか、低下となった。
成績が横ばいだった受験生と、成績を落とした受験生は、受験競争の厳しさを、改めて認識することになったのではないだろうか。
この長期学校臨時休校による「三極化」は、定期テストでも鮮明となった。
これまで、「学級」順位でさえ1位を取ったことがなかった塾生が、学校臨時休校明けの定期テストで、「学年」1位に初めて輝いた。
今学期に、初めて学年1位に輝いた塾生が複数名いた一方で、学年順位を落とした塾生もいた。模擬試験の成績推移と強い相関がみられたので、原因は、この長期学校臨時休校期間中の取り組みの差であったことに疑いがない。
過ぎてしまったことは、今さらどうしようもない。
大幅に短くなった夏期講習期間だけでは取り返せないから、受験シーズンに突入する前までの、夏期講習明けからお正月までの短い期間に、例年の受験生を超えるような努力をして、挽回するしかない。
相当な努力をすれば、挽回できなくはないだろう。
ただし、相当な努力とは、誰にでもできるような努力のことではない。
しかし、今いる塾生なら、それができると信じている。
ピンチは、チャンスに変えることができる。
しかし、チャンスを逃すと、ピンチになる。
チャンスに甘んじてはいけない。
正確な状況認識と、適切な行動が、運命を分けるのだ。