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三田学院

[2020年8月27日]

【中学入試】早稲田佐賀と茗渓学園(その2)

現在発売されている最新のビジネス週刊誌の教育特集で、早稲田佐賀と茗渓学園が取り上げられている。

先日この日記で書いたが、来春入試では、特に警戒が必要な2校となろう。

どちらも、首都圏から受験して入学する場合、学寮への入学が前提となる受験生が多いだろう。

スポーツ強豪校の学寮で新型感染症のクラスターが発生したことから、一般的には、学寮のある学校を敬遠する動きが強まるのではないかと認識されている方が多いかもしれない。

しかし、早稲田佐賀と茗渓学園への合格を熱望する親子にとって、新型感染症への警戒は違った反応になりそうだ。

佐賀県唐津も、茨城県つくばも、新型感染症の観点からは、首都圏の学校に通うより、むしろ安全な立地だという考え方も成り立つからだ。

スポーツ強豪校とは違い、本来は進学校なので、学寮への入寮者はスポーツ入学した生徒ばかりではない。進学指導や受験指導が重視される学校なので、大学受験生を抱え、新型感染症対策はより強化されるので、むしろ安心できるのではないだろうか。

しかも、新型感染症のまんえんは、今後2年程度で収束するとの見方もある。学寮生活は6年間だから、短期的な懸念で判断するのは適切でない。

新型感染症の影響はさておき、メディアの露出度が大きい学校は要注意である。

「大宮開成の悲劇」がくり返されるかもしれないことを、十分に警戒しておくべきだと思う。

「大宮開成の悲劇」とまではいかないとしても、受験勉強を開始したころと比べ、すでにかなり割安感は消滅し、正当な難易度になってきているので、過去の難易度などから甘い考えで併願先として臨むのは危険だと考えた方が賢明だと思う。

あまり詳しくは書けないが、熱望組には2校とも奥の手がある。ただし、誰もが使える手ではない。念のため申し添えておく。