[2020年10月7日]
昨年の都立中入試は、意外な都立中学が、穴場だった。
23区内の都立中高一貫校の入試結果だが、昨年度は、いつもボーダーがやや緩かった例の都立中ではなく、意外な都立中が穴場だったことが判明している。
このことは、書くかどうかどうか、ずっと迷っていたが、読者の方のご気分を損ねないよう、実学校名をあげないことにして、忘備録を兼ねて、記録しておくことにする。
ちなみに、23区内の都立中とは、都心を円心に時計回りにして、以下の7校を指す。
九段B、小石川、白鴎、両国、桜修館、富士、大泉
この都立中、年によっては「都立中の御三家」の難易度になったり、「都立中の中堅校」の難易度になったり、年によって難易度が乱高下する傾向があったが、ついに昨年度は、23区内の都立中で最もボーダーが緩い結果となった。
ここ数年で、23区内のすべての都立中が、ボダーラインを大きく切り上げたので、それ以前とは様子は全く変わってしまったが、昨年度はこの都立中の難易度の振れ幅の下限が、23区内の都立中の最下限となった。
都立中の一角が、入りやすくなった訳ではなく、全体の難易度が上昇する過程でのできごとなので、誤解のないようにお願いしたい。
今後数年は、都立中高一貫校で高校募集の停止が始まり、おなじ入試日程のお茶の水女子大学附属中が4教科学力試験型入試から3科適性検査型入試に変更になるので、これまでとは違ったファクターも考慮して、難易度予想をしなければならないだろう。
毎年恒例の「都立中入試難易度予想」は、そもそも、事前予想が的中するかどうかをセルフチェックする目的も兼ねて実施してきたが、塾生への影響を考慮すれば、塾内限りとするのが適切なのかもしれない。
ただ、みなさんのご期待が、これまでを大きく上回れば、公表を検討してもいいかなとは思っている。
ご期待が、これまで通りか、これまでを下回るなら、塾生への利益相反に配慮して、実学校名を上げた都立中の入試難易度予想の「塾生以外への公表」は、今後、見送るつもりだ。
*くれぐれも、本HPの機能を使って、ご要望やご期待などのメッセージを送りつけないでいただきたい。そのようなことを望んでいるのではない。誤解のないようにお願いしたい。