[2020年10月10日]
中学受験の「七五三の鉄則」をご存知だろうか。
七=7校出願
五=5校受験
三=3校合格
頑固に都立中一本の受検生には馴染みがないかもしれないが、柔軟な都立中受検生には参考になる戦略かもしれないので、ご紹介しておく。
練習校、安全校、最適校、チャレンジ校を、目標に最適化して上手に組み合わせると、「全落ち地獄」に落ちなくて済む。
1.都立中が残念な結果になったら地元公立中学進学が希望の人
1月他県:適性型練習校1〜3校
2月前半:適性型練習校1〜2校
2月3日:都立中1校
2月後半:適性型最適校か安全校0〜2校
2.都立中が残念な結果になったら私立中学特待入学が希望の人
1月他県:適性型特待チャレンジ校1〜3校
2月前半:適性型特待チャレンジ校1〜3校
2月3日:都立中1校
2月後半:適性型特待チャレンジ校0〜2校
3.都立中が残念な結果になったら他県の公立中高一貫校入学が希望の人
1月他県:他県公立中高一貫校1〜3校、適性型私立練習校0〜2校
2月前半:適性型私立練習校か適性型特待チャレンジ校2校
2月3日:都立中1校
2月後半:適性型私立特待チャレンジ校0〜2校
4.都立中が残念な結果になったら私立進学校進学が希望の人
1月他県:私立進学校2〜3校と適性型私立練習校1〜2校
2月前半:私立進学校2〜3校と適性型私立練習校1〜2校
2月3日AM:都立中1校
2月3日PM:私立進学校0〜1校
2月後半:私立進学校0〜3校
5.都立中が残念な結果になったら私立進学校か他県公立中高一貫校進学が希望の人
1月他県:他県公立中高一貫校1〜3校と私立進学校2〜3校と適性型私立練習校0〜2校
2月前半:私立進学校2〜3校と適性型私立練習校1〜2校
2月3日AM:都立中1校
2月3日PM:私立進学校0〜1校
2月後半:私立進学校0〜3校
新型感染症への警戒がなければ、これくらいが妥当な数だろうか。
目標を達成できた時点で、後の日程は、出願しないか、出願していても受験を見送ればよい。
私立はWEB出願が一般的になったので、2月3日以降は、2月3日までに分かっている結果をもとに、出願するかどうか判断すればよいだろう。
WEB出願の時代になったので、「七五三」ではなく、「五五三」でもいいかもしれない。
可愛いわが子のために、適切な併願を組んであげるのは、親の務めである。
まだ社会の仕組みなど十分に理解できていない子に、意見を聞くようなふりなどをして、親の責任を曖昧にしようとする姿勢は、適切なのだろうか。
あるいは、意図したか意図しなかったかにかかわらず、親の都合や親の価値観を、一方的に子に押しつけるのは、適切な姿勢なのだろうか。