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三田学院

[2020年10月19日]

【都立中】令和3年入試は波乱含み

東京都内の中学入試の本番まで、残すところ、実質2ヵ月と少々となった。

令和3年度入試の動向が、徐々に、分かりつつある。

都立中入試は、例年になく、波乱含みの様相だ。

キーワードは、コロナと、大学進学実績と、全体の難化傾向の影響だ。

すでに過去の日記で書いたが、今年度から、具体的な学校名をあげての予想や、具体的な学校名をあげての難易度ランキング予想は、入試戦線への影響に配慮して、この日記では書かない。詳細は塾生親子限りとさせていただく。

コロナの影響で、全体として安全志向が強まる。ただし、個々の受検生親子にその自覚がないまま意思決定されるケースが多いだろうから、はっきりと意図されない中で入試動向つまり相対的な難易度変化に影響が起きる。

その中で、特徴的なの動きとなりそうなのが、最新の大学入試実績が、巷の予想と乖離が大きかった都立中の難易度だ。ある都立中の男子が難化し、ある都立中が男女ともに若干だが緩む。

コロナの影響は、ある都立中の女子の難易度に大きく影響する。ここ数年、やや厳しさが緩和していたが、久々に厳しくなる。コロナを受けて、難関私立を目指していた受験生親子が、かなりの人数で、この都立中に本命を切り替えるのではないかと思う。過去の日記を数年分読んでいただければ、どの都立中の女子か、およその察しはつくだろう。ここではもうハッキリとは書かない。

もう一つ、多摩地区で、特徴的な動きとなる都立中がある。理由や原因を書くと推定されてしまうだろうから、同じくここでは書かない。

そうそう、令和2年度に、意外な穴場となった都立中は、もとの難易度に戻る見込みなので、補足しておく。

さらに、都内のある国立大学附属中で、実は複数校で、大きな動きが起きる。それぞれに、理由は違う。これも、理由や原因を書けば、学校が特定されてしまうので書かない。ある国立大学附属中は顕著に難易度が上昇し、ある国立大学附属中は多くの受験生親子に気がつかれないまま難易度をやや落とし若干合格しやすくなる。

いずれも、いくつかの信憑性の高いデータなどから読み取れることだが、心配な方は、お通いの塾などで、ご確認をいただければと思う。

ただ、自己の利益を最優先するような塾は、自己に都合が良いように情報を操作して、受験生親子に案内するかもしれないので、ご注意を願いたい。単純に読み切れていなかっただけかもしれないが、想像を絶する血だらけの戦場に送り込まれてしまう怖れがある。これは、都立中入試に限ったことではない。むしろ、昨年度は、私立中学入試で顕著だった。大手塾に悪意があったかどうかは、知る由もない。

これは少し先のことになるが、令和4年以降に、特に令和5年か6年の入試から、顕著になると思われるが、全く別の要因が、都立中入試に影響を与えそうだ。これは、まだ、どの受験関連情報でも扱われていないので、顕在化した際には、新鮮な驚きとなるかもしれない。

その前に、情報収集能力と情報分析能力の高い保護者は、薄々その影響がありそうだと、徐々に気がつくだろう。ただ、具体的に、どの程度、どの様に、影響するかどうかまでは、事前に読みづらいであろう。

令和3年度は、私立中入試でも、興味深い波乱が起きる。この日記で、少し前に一部の予想を書いてしまったが、これ以上書くのは止めておこうと思う。ただデータ的な裏づけが取れつつあることは申し添えておく。

いずれにせよ、出願が全て終わった訳ではないので、まだ少し動く可能性がある。特に私立中はWB出願になったため、前日まで動くことができるので、まだまだ目が離せない。