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三田学院

[2020年11月30日]

【都立高】戦略が酷似する私立中学

高校受験に強い、ある珍しい私立中学を訪問してきた。

許可をいただいていないので、実学校名は書かない。

筑波大学附属高校、お茶の水女子大学附属高校、東京学芸大学附属高校、日比谷高校、開成高校、豊島岡女子高校(高校募集停止)、慶應普通部、慶應志木高校、慶應女子高校、早大高等学院、早大実業高等部、渋谷学園幕張高校、栄東高校などなど、そうそうたる高校合格実績を誇る。

ある事情があってここには書けないが、公立高校トップ校群への合格者数が半端な数ではない。

知名度がまだ高くないので、まだ入口偏差値は低いままだが、出口偏差値はすでに驚異的に高い。

メディアが嗅ぎつけたら、入口偏差値が急上昇する可能性があるので、今のうちがチャンスかもしれない。

事前調査は軽くしておいたのだが、実態を確認して驚愕した。

三田学院と、あまりにも戦略が酷似していたからだ。

受験指導の最適解を見抜いているのだろうと思う。

何が似ていたか?

この私立中学の特徴を箇条書きする。

1.主要5教科は、中2ですべて学び終える。
2.中3は高校受験の総仕上のみに注力する。
3.授業は7時限までで、その後に補習あり。
4.リモートも選択でき、出席扱いになる。
5.部活動加入は任意で強制も推奨もない。
6.部活動は加入者でも活動が週2日以内。
7.部活動は常に午後5時過ぎには終える。

これもまた、許可をいただいていないので、これ以上の詳細なノウハウは書かない。

詳細な指導ノウハウや指導手順も酷似していて、軽く失神しそうになった。

この私立中学、学習塾のことを徹底的に調査していて、実に手強い。

地元公立中学のように、まったりとした授業につき合う必要はなく、勉強とは違うところに興味が行っているクラスメートに学校生活のリズムを合わせる必要はなく、どんなに勉強を頑張っても茶々をいれてくるようなクラスメートなどおらず、そもそも高い志で高校受験しようとすることの実質的な妨害になる問題行動を起こすようなクラスメートがいない。

安全安心で良質な環境があることが最大の強みだと、この私立中学の幹部は、力説する。

私立中学が強敵に値するとは思っていなかったので、正直なところ、心中穏やかではなかった。

しかし、私立中学だけあって、それなりの授業料がかかる。大手塾にフルに3年間を通して通塾するくらいは、軽くかかる。たぶん、外部向け資料に掲載されている他に諸々の実費などがかかるだろうから、大手塾3年間分以上にかかるだろうと思う。

この点において三田学院は、3年間の合計額で、大手塾よりリーゾナブルナな授業料を提示できるよう今でも頑張っているので、大いに勝算はある。

しかも、三田学院がある東京都港区とは、物理的距離で、時間的距離で、とても離れたエリアに立地しているので、エリア・マーケティングの上で、実質的に競合しない。

同じ理由で、この中学の受験を、塾生に勧めることはない。たとえ勧めたとしても受験してくれないだろう。

また、私立中学であるがゆえに、地元公立中学生が相手ではないので、対象者でも競合しない。

もちろん、大手塾でも、中堅塾でも、零細塾でも、このような戦略は取って「いない」塾がほとんどなので、三田学院には大いに優位性があると考えている。ほとんどの塾は、ある事情からこの戦略は取りずらく、そのためにノウハウの蓄積がないはずなので、三田学院がこれからも十分に優位性を維持することは可能だろう。

むしろ、そもそも三田学院の存在が、そして三田学院の戦略の有効性が、まだほとんど認識されていないことの方が、重大な課題だろうと反省している。

大手塾の大量宣伝広告に洗脳されてしまったマス層は、この戦略の有効性も、この戦略の存在も、適切には認知できないであろう。

ということは、ここにアナタの勝機がある、ということである。

この戦略を知り、この戦略を実行した人は、圧倒的に強い。

そのことを、この私立中学が、証明している。

高校受験で勝利したいのなら、この戦略が最適解だ。

これまで高校受験生が少なくてなかなか証明できてこなかったが、少しずつ難関指導を受ける塾生がそろってきたので、近いうちに、合格実績で明確に証明できるであろう。

高校受験生も、中学受験生や大学受験生と、席を分け合うままなのは今後も変わらないので、中学生の募集人数にも制限を設けたままとなる。

席や枠がなくなったら、募集終了となることを、あらかじめご了承いただきたい。また、十分な指導期間が取れるように募集期日も設けたままとするので、ご理解をいただきたい。

安定した指導を実現するため、学年ごとの定員規模を拡大することは考えていないし、募集期日の延長も考えていない。これからも学年ごとの定員は少人数のままで、丁寧に闘っていく。