[2020年12月1日]
時の流れは速く、気がついたら、12月だ。
新型コロナ感染症拡大により、学校が臨時休校になったのが3月だから、そこから季節が3つも変わったことになる。
昨年度の入試が終わったばかりのような感覚が残る中で、早くも次の入試が始まる。
東京との通勤・通学圏では、茨城県の私立中学の入試が、すでに始まっている。
都立中学では、高校募集を打切って中学募集だけになる都立中学の中学入試が始まる。難易度で波乱が起りそうな気配がある。
今年は、学習塾による校門前での応援に、自粛要請がかかっているので、受検生は、落ち着いて入試会場に入れるだろうと思う。
あれは応援のフリをした塾の宣伝でしかないので、受検生や近隣の迷惑を考慮すれば、来年度以降も自粛どころか全面禁止にした方が良いのではないかと思う。違反した塾は、以後「出入り禁止」にすればよい。
茨城県の公立中高一貫校では、注目の水戸第一と土浦第一が中高一貫化して中学募集を始める。この2校は倍率が10倍を超えてもおかしくないとの見方もある。しかし、茨城県の公立中高一貫校の平均的な倍率は3倍〜4倍だ。昨年度は定員割れを起こした県立中高一貫校もあった。まだお買い得な学校が存在する状況にある。
この点については、いつか書きたい。
都立中はムリな受検生でも、茨城県立中なら、まだ勝ち目はある。
ただし、勝ち方は、都立とは違う。
私立中学入試では、男子進学校と女子中堅校がさらに激戦となりそうだ。大学附属校の闘いは、激戦地帯が、かなり難易度が下方の学校に移動しそうだ。
高校入試は、コロナ不安から、都県立高校への選考度合いが強まりそうだ。
今年特有のことだとは思うが、受験生の仕上がり具合に、二極化が見られる。これが入試結果にどんな影響を及ぼすのか興味深い。
一年後は、コロナの影響がない入試に戻っていることを、願うばかりだ。