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三田学院

[2020年12月16日]

【都立中】正多面体

公立中高一貫校に合格するためだけなら、小学校の教科書内容が理解できてさえいれば十分、という見方がある。

間違っている、とまでは言わないが、正しくもない。

もう何度も証拠をもとに説明していることだが、小学校内容の理解だけで、試験時間内に適性検査問題を解ききることは容易ではない。

不合格者の多くは、時間さえあれば解けたのに、時間が足らなくて解ききれず、残念な結果となる。

ある都立中では「パスカルの三角形」が出題された。
ある都立中では「ルーローの三角形」が出題された。

どちらも小学校の算数では扱わない内容だ。

「正多角形」は小学校で学習するが、その性質を応用して「円の性質」を考える学習まではしなくてよい。
「正多角形」は小学校で学習するが、その性質を応用して「正多面体」を考える学習まではしなくてよい。

しかし、小学校の学習内容をもとに解ける問題であれば、小学校の授業で扱われなかったとしても、「小学校の学習範囲からの出題」となる。

また、太郎と花子に登場してもらう。

花子:円周率の問題も、自転車の問題も、音階の問題も、少し難しかったわ。
太郎:実は、塾の先生に、ちょっと難しい問題をお願いして、作ってもらたんだ。
花子:今度は、太郎が作ってよ。
太郎:小学校の教科書が完璧なら解ける問題を出すよ。
花子:即答できるかな。
太郎:楽勝でしょ。制限時間5分もあれば余裕でしょ。

太郎:正四面体の面の形は?
花子:正三角形でしょ。
太郎:あたり。頂点の数は?
花子:4つ。
太郎:あたり。辺の数は?
花子:6つ。
太郎:あたり。面の数は?
花子:4つ。
太郎:では、正二十面体の、面の形と、頂点の数と、辺の数と、面の数は?
花子:えっと。鉛筆と紙を使って解いてもいい?
太郎:もちろん。でも間違えないで、一回で正解してね。

(問1)正多面体の、頂点の数と、辺の数と、面の数の関係を説明しなさい。

(問2)正十二面体の、頂点の数と、辺の数と、面の数を答えなさい。

(問3)正十二面体の、面の形を答えなさい。