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三田学院

[2021年1月9日]

【都立中】倍率予想ー2021

年が明け、中学入試は、ついに本番を迎えた。

千葉県の公立中高一貫校の一次試験は、すでに12月に終了している。

1月08日:函館ラ・サール(東京入試)
1月09日:茨城県立中高一貫校
1月10日:栄東、開智
1月11日:埼玉市立浦和

1月20日:市川
1月21日:東邦大東邦
1月22日:渋谷学園幕張

1月24日:鹿児島県立楠隼

2月01日:開成、桜蔭
2月02日:豊島岡女子
2月03日:都内公立中高一貫校

すでに出願が締切られた、千葉県や茨城県の公立中高一貫校の倍率を確認すると、千葉県は減少、埼玉県は減少、茨城県は横ばい、となった。

東京都は、倍率が上昇するのではないかとの見方もあるが、そうした予想の根拠は、難関私立受験生の併願が大きく増えそうだからというものだ。しかし減少要因もある。コロナ感染不安による記念受験組の減少だ。

増加要因:難関私立受験生の併願増
減少要因:記念受験組の大幅な減少

事実、千葉や埼玉では倍率が低下しているし、かなりの活況も予想された茨城は横ばいに終わった。

これらを踏まえると、横ばいから若干の減少を見込むのが妥当な気がする。しかし、中身というか難易度は下がらず、むしろ難化するのではないかと思われる。

理由は、難関私立受験生の併願の増加で、難易度上昇圧力がかかるためだ。記念受験組の減少は、難易度にはニュートラルだからだ。

倍率を見て一喜一憂しても意味はない。

何度も説明しているが、倍率は定員割れでもない限り、難易度の決定因子ではない。

合格を競い合うのはごく一部の受検生だけだ。
競い合う相手に勝るか劣るかで結果が変わる。

今更ジタバタしても、もう遅い。
静かに最終調整するのが得策だ。

受検生は最後まで伸びるなどというセールス・トークを真に受けても、ただ悪徳を太らすだけだ。