[2021年2月2日]
明日2月3日は、都立中の入学者選抜の日だ。
今日2月2日は、朝から冷たい雨が降っていたが、正午前から日が差し始めた。
予報では、明日は晴天のようだ。
今日は、受験生のご迷惑にならないよう、入学者選抜を行う学校のご迷惑にならないよう、最新の注意を払いながら、もちろんコロナ対策にも配慮しながら、都内のいくつかの試験会場を、少し離れた場所から視察した。来年度以降の受験指導の参考にするためであり、塾生の激励のためではない。
大手塾の激励がない入試会場付近は、落ち着いていて、とてもよい。何度もご提案しているが、来年以降も、校門付近での激励は禁止にするのがよいと思う。
校門で激励されて、合格できるものではない。
冷静になって考えれば、容易に分かるはずだ。
少し離れた場所で、忘れ物をした受験生を支援するなどは、あってもよいかもしれないが、それも用意周到な受験生親子には必要ない。
当日の持ち物や準備する物、前日や当日の心得については、過去に書いたので、参考にしていただきたい。
実は、今日の視察には、宿泊施設も含まれていた。
中には、前泊や後泊する親子も少なくない。
また、今日2月2日は、関西の大手塾の遠征組が、帰路につく日でもある。例年だと、この後、ご褒美にTDLなどに寄ってから、帰路につくことになる。
今年はコロナの影響か、例年のように大型バスでの遠征は自粛されたのか、調査先の宿泊施設では団体受験生を確認できなかった。しかし、個別行動の受験生親子が、チェック・アウト時間に退出する姿は確認できた。
こうした受験生の存在が、開成や桜蔭が、水増しして合格者を出さなければならない要因にもなっている。
関西の大手塾は、宣伝広告目的で、けっこうエグイことをし続けているのだ。
受験は、受験生親子にとっても、受験産業にとっても、生存を賭けた闘いの場なのである。
ところで、合格者数の水増しで訴訟沙汰にまで発展した、神奈川の公立中高一貫校対策塾どうしのもめごとは、その後どうなったのであろうか。訴えた側も、訴えられた側も、おなじ穴のむじなだから、手打ちにしたのであろうか、急にニュースを見かけなくなった。真剣に情報を追いかけていないので、まだもめているのかもしれない。
さて、九段も、他の都立中も、在校生は、明日からしばらく自宅学習日(実質休校日)となる。
都内のほとんどの私立中学は、2月1日から自宅学習日となっている。中にはリモート授業を行っている私立学校もあるようだ。
ほとんどの受検生は1月校で練習を積んでいるだろうし、2月1日や2日に2月校で練習を積んでいる受検生も多いであろう。
明日も、悔いの残らぬよう、実力を出し切って、安らかに帰路につかれることを祈る。
中学入試は、2月3日で終わりではない。
受験生にとって、中学入試で、受験が終わる訳でもない。
ヒトに限らず、あらゆる生き物にとって、生存競争は、命を全うするまで続く。自然界の掟でもある。
明日は、その一つの局面でしかない。
過度に神経質になる必要はない。
無い実力は、どうにも発揮することは、できない。
実力があっても、より実力のある者に、勝てない。
いつも通りに、生き抜くしかない。
そして、結果は謙虚に受け入れるしかない。