パソコン版を見る

三田学院

[2021年2月9日]

【都立中】残酷な一日

今年も、残酷な一日が、訪れた。

実質倍率が5倍なら、80%の受検生が不合格となる、残酷な一日だ。
誰も、不合格を目指して受験会場に足を運んだりは、しないであろう。

しかし、ほとんどの受検生は、涙を飲むことになる。

そんな過酷な闘いに、槍一つ、太刀一つで、参戦すれば、・・

ほとんどの受検生が、討ち死、となる。

残念になったら、地元公立中学へ進学すればよい?

保護者は、それで、よいのかもしれない。
しかし、
受検生は、それで本当によいのだろうか。

まだ幼い受検生は、残念になったことの本当の意味を、正確に理解できてないかもしれない。
つらい思いは、記憶の減衰作用によって、時の流れと伴に小さくなって行くのかもしれない。

それで、本当に、よかったのであろうか。
それは、覚悟できていたこと、だろうか。

中学受検も、中学受験である。

最後まで走り切るつもりなら、走り始める時点で、相応の覚悟が必要であったはずだ。
合格までたどり着きたければ、その後ずっと頑張り抜かなければならなかったはずだ。

今はただ、残念になった方々の、再生を祈るしかない。

幸いにも、教室からの不合格者は、一人も、いなかった。

残酷な一日は、安堵して終わった。