[2021年2月12日]
人気の都立高校、特に23区内の都立高校進学校の、応募倍率が、今年度は極端に厳しい。
高倍率の例をご紹介する。
青山(女):2.53倍
三田(女):3.31倍
日比谷(男):2.28倍
戸山(男):2.27倍
都立中の倍率に慣れて感覚が麻痺しているかもしれないが、公立高校の倍率で2倍以上は、ハッキリ言って異常な高倍率だ。
受験生の半分以上が、夢かなわずに、滑り止めの私立高校(併願優遇)などに流れることになる。
高校受験では、中学受験のように、無試験で全員が入学できる「地元公立校」はない。
本日2月12日(金)は、「入学願書取下げ日」だ。
応募倍率状況や、私立高校の合否を確認して、出願先を変更できる唯一の日だ。ただし、当日の1日限りで、当日の午後3時に締め切られる。
躊躇なしの即決を迫られる瞬間である。
ほとんどの受験生は、金縛りのようになって、動けないであろう。
週明け2月15日(月)の、午前9時から正午までのたった3時間のみ、「再出願」が可能だ。
現時点では、都立中高一貫校の高校募集枠を含め、進学校で定員割れはない。
どこにも穴場はない。
どこにも逃げ場はない。
運や偶然で合格が取れるほど、都立高校進学校は、甘くない。
地方の公立進学校のような、「予定調和」は、ない。
都立高校入試でリベンジしたいなら、早々に覚悟を決め、正確な情報収集に努め、策略を練り、ぬかりなく準備し、勇気をもって決断し、傷を負っても怯まず、最期の瞬間まで、闘い抜くしかない。
他人とおなじ過ちを犯さない「秘策」はあるが、
悪徳学習塾や、地元公立中学校から、伝授されることはないだろう。
彼らの本当の最終目標は、全員を目標校に合格させることでは、ないから。
ただし「秘策」をモノにするためには、謙虚で、真摯な、心構えが必要である。