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三田学院

[2021年2月18日]

【都立中】過去問に依存しすぎる危うさ

空前の低倍率となった都立中入試だが、それでも、全体としては約80%が不合格になるという厳しさに、根本的に変わりはなかった。

受検生の過去問対応力が年々上昇しており、銀本だとか金本だとかを含め、過去問が解ける程度では、確実に合格を手に入れることは難しくなってきている。

目指すべきは、「真の実力」を手に入れることである。

「真の実力」こそ、本物の合格力であるからだ。

過去問類似問題による受検対策では、合格力がない人は、合格力がないままで、終わってしまう。

適性検査問題の裏に隠された、「真の実力」を試す意図を見抜き、それに対応できるように、適切に対策ができた受検生だけが、栄誉を手に入れることができる。

「真の実力」を養うことは、けっして楽ではない。

その意味を、しっかりと理解できた親子でなければ、実力をつけていくことは難しい。

もう一つ、知っておいて欲しいことがある。

適性検査問題が難化して、合格ラインの得点水準が下がった場合は、合否を決めることになる、報告書点を含む総合点における、報告書点の比率が上昇することになるということだ。

大手塾などは、多くの受検生を集めたいがために、適性検査の当日の得点で、いくらでも挽回できるかのように宣伝をするが、それは受検生親子の心情を逆手に取った商法だと認識した方が賢明だろう。

もちろん、「真の実力」があれば、報告書点のハンディは全く覆せないものではない。

しかし、「真の実力」がありながら、報告書点が低いということは、どういうことであろうか。

小学校の学習内容で求められる実力は、適性検査で求められる実力より、遥かに易しいはずである。

よって、「真の実力」があるのなら、報告書点で大きなハンディを負うことは、ないはずである。

中には、実力が高いのに、あるいは実力が高すぎるがために、小学校授業に興味が持てなかったり、小学校授業に意欲が湧かなかったりする受検生は、いるかもしれない。

ただし、それは一部のギフテッドな受検生であろう。ほとんどの受検生の、適性検査対応力と報告点は、相関関係にあると分析している。

今年度から、報告書点割合を大きく引き上げた都立中があったが、これは、報告書点が低い受検生を有利に扱ったことへの反省からだろうと推察している。

あまり詳しく説明すると、気分を害される人がいるだろうからやめておくが、都立中入学後に、課題を抱える事例が無視できない程多く確認されたのだろうと思われる。

話しは戻るが、過去問や過去問類似問題に依存した対策には、大きな危険が伴うことを、知っておくべきだ。

出題傾向が大きく変化した場合に対応できない。
出題難易度が大きく変化した際に対応できない。

絶対合格を目指すなら、出題方針の核心を見抜きつつ、傾向や難易度が変化した場合にも対応できるように、「真の実力」を磨くしかない。

これは、都立中入試に限られることではない。

「真の実力」がある者にとって、出題傾向の変化や、難易度の変化は、むしろチャンスとなる。

塾生たちの合格実績と合格率が、それを証明しているように思う。

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